簿記検定2
簿記検定2
努力する者は報われる
簿記検定3級に合格した会社の女性事務職は勢いに乗って簿記検定2級にチャレンジすることにしたのでした。 しかし、簿記2級は3級と違って、なじみのない工業簿記が入ってきます。 私はこれが苦手で、簿記2級には一度では合格できませんでした。 そこで、簿記は理解することに加えて、試験時間との勝負でもあるので、パターン学習が大切であることを彼女に強調したのでした。 パターンをマスターすれば、試験では数字が違うだけだからと言ったのでした。 しかし、ただ、説いただけではあまり効果がないと考え、私にとって、大変参考になったパターン学習書を与えたのでした。
彼女は簿記の専門学校に行って、一生懸命勉強を続けました。
試験がだんだんと近づいてきました。 専門学校では模擬試験が始まりました。
彼女にとっては模擬試験の結果が思わしくありませんでした。
事務職:このままでは合格は難しいと思います。
珍しく彼女は弱音を吐いたのでした。
私:私も1回では合格しなかったんだから、気にすることはないよ。 1回目は模擬試験ぐらいに考えて、気楽にやればいいよ。 でも、2回目は絶対に合格するように今の勉強を無駄にしてはいけないよ。
彼女は引続き土曜も日曜も勉強を続けたようでした。
試験が終わりました。
私:どうだった?
事務職:前回の検定試験では難しい問題が出ましたが、今回はそうでもありませんでした。
専門学校では習わなかったのが、パターン学習書には載っていて、それが出たので良かったです。
解答速報から判断すると、もしかしたら、合格するかもしれません。
私:そうか。 それは良かった。 合格するといいね。
数ヶ月たって、簿記検定2級にめでたく合格したことが彼女から私に告げられたのでした。
私はそれを聞いて自分のことのように喜んだのでした。
そして彼女は更に勢いに乗って、今度は難関の簿記1級にチャレンジすることになったのでした。
一方、私が担当する別の事務室の女性事務職も彼女と仲の良い友人が簿記2級に合格したのを知って、通信教育で簿記3級にチャレンジすることにしたのでした。
彼女は専門学校に行かずに、参考書で独学で学び、試験にチャレンジすると言うのでした。
そのことを知った私はパターン学習が何よりも試験には大切なことを説き、彼女にもパターン学習書を与えたのでした。 そして、試験のためには適当にマイペースで学習しても合格はおぼつかないので、夏や冬の長期休暇には旅行にも行かずに集中して学習することを勧めたのでした。
長期休暇が終わって、彼女は言いました。
事務職:言われたように一生懸命勉強しましたよ。 こんなに勉強したのは高校以来初めてのことでしたわ。
私:そうか。 良く頑張ったね。努力が報われて、試験に合格するといいね。
簿記3級の試験が終わりました。
私:どうでした?
事務職:分かりませんわ。 駄目かもしれません。
私:そうか
数ヶ月たって、彼女が私に言いました。
事務職:お蔭様で簿記3級に合格しましたわ。
私:そうか。 それは良かった。 自分のことのようにうれしく思うよ。 本当におめでとう。
私は彼女が引続き簿記2級にチャレンジすることを期待したのでした。