大学受験
2001年2月
思うようにいかない世界。 でも意志あれば道あり。
都立高校に入学後、次の私にとっての課題は大学でした。
エンジニアになりたいと思っていた私は国立の工業大学に入れたらという希望を持っていました。 しかし、高校の数学と物理は中学の時のようにはいきませんでした。
かなり難しく、自分の実力では入学はとても無理だと思いました。
そこで進路変更することにしましたが、家計のこともあり、私立大学は無理なので公立の大学にしなければなりません。
私は予備校にも行かずに受験勉強を続けました。 公立大学は私立大学に比べ、受験科目が多く、それぞれの科目で合格レベルにとどくのは、とても大変でした。
模擬試験などの結果を参考にしながら、難しいとは思いながら、最終的に公立大学と国立大学を一つずつ受験することににしました。
結果は不合格でした。
私の大学への夢は捨て切れませんでした。 もう一年、浪人すれば公立または国立の大学に入れるのか? だめでも、私立の大学に行ける道はあるのか?
二年間の浪人生活をする余裕はない。 ではどうすれば良いのか?
家族で相談しました。 父を看病しながらの母の保険の外交では収入が安定せず、母も年を取り、これからも仕事を続けるのもきついという状況でした。 結局、このままでは私と弟の大学費用を賄うのは難しいという結論になりました。
そこで長年住んでいた自宅を売って、そのお金で転居費用と今後の生活費用、学資を出すことにしたのでした。
そして、私は国公立大学と私立大学の二股の受験では受験科目数の違いから両方とも、不合格になってしまうと思いました。 国公立大学は5科目で私立大学はおおむね3科目でした。 そこで、国公立大学をあきらめ、私立大学に絞り、3科目に全力投球して受験勉強しました。
大学を選ぶにあたっては背水の陣でのぞみました。 いくら高望みしても入学できなければ、しょうがないという現実感がありました。
模擬試験での偏差値を参考にし、偏差値順に5グループに分けて、それぞれのグループ毎に1大学を選びました。
高校の友人が言うのでした。
友人:同じ大学を一緒に受験しようよ。
私:あの有名大学はお金持ちの子女が行く所で、授業料も高いんじゃないの?
友人:そんなことないよ。 みんな、同じさ。 授業料も他の大学と同じようなものさ。
調べてみると本当にそのとおりでした。 そこで、第一ランクの偏差値の他の大学と入れ替えて、友人のすすめる有名大学を受験することにしたのでした。
受験の結果、今度は選んだ5大学にすべて合格することが出来たのでした。
友人は他の大学には受かったのですが、彼が私にすすめた大学は不合格になってしまいました。
友人: 君よりできた僕の方が不合格で、何で、君の方が合格なんだよ。
私: 何と言っていいかわからないけど、運なのかな?
私は君にすすめられなければ、受かることもなかったんだから、
本当にどうも有り難う。
私は友人の残念な気持ちが分かるので、そう言うのが精一杯でした。