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Lákura

17歳、憧れの場所

2020.01.18 22:19

中学生の頃見た記事。

『お父さんとお母さんが、昔デートしたんだって。』という会話が聞こえてきそうな喫茶店がある。というもの。

古くから市民に愛されて、とにかく建築が美しいという京都のフランソワ喫茶室。

情報は、雑誌からぐらいしか得られない時代。必死で地図を頭に入れて、画像を頭に焼き付けた。高校生になって修学旅行があった時にかならず行きたいと心に決めていた。

大正ロマンが好きだった14歳の私。


そして、17歳。高校二年生のとき、その夢は叶った。グループ行動を簡単に(笑)すり抜けて見つけたフランソワ。私は、ウィンナーコーヒーをドキドキしながら注文した。


あれから、30年。

30年ぶりの京都。

ビーフシチュー探求。

と言いつつも、やはり、行ってみたいフランソワ。

あの頃のままの店内。

同じく、でも今度は、ドキドキはせずウィンナーコーヒーを頼んだ。

あの頃の夢を叶えて、私は今どう?自問自答。ショパン流れる店内。

考えたらあの時も、ショパンのワルツがかかっていたっけ。

ワクワク胸躍る17歳。その夢を叶えた47歳。なんとなく報告ができたようなそんな気持ち。昔、フランソワは、思想、芸術について語る場としてそこにあった。

パリのLe Selectのようだ。

Lákuraもそうでありたいと思っていたりして…時にそんな事もある。

高校の時行った時は、周りの大人がとても素敵に見えて、特別の空間であった。

先日行った時はお着物のご婦人の姿。昔ながらのお得意様もいらっしゃる様子。そして、私のように観光客も多く感じた。私は観光客じゃないふりをして(笑)変わらぬワインカラーの椅子に腰を落とした。喫茶店、cafeはいろんな形で存在するけれど、その建物の持つ空気に従いたい。

いろんな意味で、フランソワとの再会は、私にとってワクワクで、キラキラで特別な瞬間だった。

30年前に座った場所。

ウィンナーコーヒーを注文。

高校の時好きだった飲み物だ。

当時、憧れのカップアンドソーサーもあった。なんとも懐かしい気持ち。

また会いに訪れたいなぁ。

あの頃のワクワクを思い出し、感謝の旅。

ありがとう京都。