2017年6月-院卒前ひとり離島馬祖漂流3泊4日DAY1-3。戦争和平紀念公園主題館で馬祖の「軍の島」の歴史を学ぶ。
バイクを飛ばしてやってきた、最初の目的地は「戰爭和平紀念公園主題館」。かつて「大沃山12據點」と呼ばれていた軍事拠点のひとつだ。
台湾本島よりも大陸に近い馬祖列島は、戦後に大陸から台湾に逃げてきた国民党にとって重要な防衛ラインであったため、1992年まで軍事統制下に置かれていた「軍の島」。
いまでは軍事統制も解かれて、大陸の観光客もやってくるなど一応平和な時代になり、使われなくなった軍事拠点はここのような資料館になったり、宿泊施設になったりと、観光利用されている。
戰爭和平紀念公園主題館の館内には、銃や軍服などの文物やパネル展示を通して50年近い軍事統制の時代について学べるようになっていた。
可愛い感じに展示してあるけど、やっぱリアル。
本気で戦争しようとしてたんだなあと思われ。
そして、展示を見ていると、当時はこんなふうに軍事統制を置いて、「反攻大陸」とか「光復大陸」といって、大陸へ反撃し国土を奪い返そうとしていた国民党政府が、最近は大陸と仲良くしたい的な方向に転換してるのが、すごい不思議に感じられ。
時代の流れ、ってとこなのだろうか。
外に出て改めて周りを見回してみると、北竿の奥まで見渡せる見晴らしのよさ。確かに敵の侵入の有無を監視するにはもってこいだったろう。
ここまで上がってくる道も結構キビシイ傾斜だったし。
そして、同時に島のほとんどが緑に包まれた、絶景の大自然も目に入ってくる。
軍事統制下で開発とかなかったから、手つかずの自然がたくさん残っているのだ。
目の前に広がる現在の馬祖は、昔ながらの集落と、不思議な軍の遺跡と、大自然が残る、素朴で魅力的な島になっている。
次の目的地、海沿いの集落には、どんな風景が待っているんだろう。
ますます、今回の旅の続きが楽しみになった。
2017年6月-院卒前ひとり離島馬祖漂流3泊4日DAY1-4へつづく~
戰爭和平紀念公園主題館
住所:北竿后澳戰爭和平紀念公園12據點
時間:08:30-17:00