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空の色と風の音

必要とされること

2020.01.20 02:41

歌うことが好きだから、ではなく、聴いてもらうことが好きだから、僕は歌っているんだと、

日頃からブログにも書いている自分ですが、その究極は「必要とされている」と感じて歌うことなんだと、この町に住んで実感することが多くなりまいた。

もちろん、僕を長きに渡って応援してくれている方もいらっしゃいます。

きっとそんな方にとって、僕や僕の歌は少なからず必要なものであると信じてるし、感謝してるけど、

その輪が爆発的に広がることも、逆に縮まることも無く、そしてその努力もここ数年は怠っていた自分です。縮まる覚悟というか、こうして人は歌わなくなっていくのかと思った時期もありました。

ところがです、この町の人にその度歌う機会を頂いて、その度に不思議な気分になるのです。

自分のライブやコンサートの時の充実感とはまるで違う感覚。

それがわからなくて、けど心地良くて、なんだか気分が高揚するのです。

昨夜は地元4商店会の合同新年会。中野サンプラザで盛大に行われました。

今年の監事が僕が所属する商店会でした。

昨年末、その商店会の忘年会でせっかくミュージックスクールがあるんだからみんなで何か歌おうという話になりました。そういうの大好きだし、音楽で貢献するというのがスクールのテーマでもあるからレッスンボランティアを引き受けました。

幅広い年齢層の婦人部の皆さんと話し合って「年下の男の子/キャンディーズ」を歌って踊ることに。

年明け仕事終わりに、お互い疲労困憊の中レッスンをして昨日を迎えたのです。

練習中、「我が商店会の結束を見せよう!」なんて大きな旗を立てたご婦人もいました。

正直、「それはどうなんだろ?」と持ってましたが、ブッ立ちました。w

円陣を組んで一つになってステージに上がる姿のなんと頼もしく、美しく、神々しかったことか。

会場のお客様も大きな声援で迎え入れてくれて、本当に、本当に盛り上がりました。

こんな新年会は初めて!素晴らしかった!そんなお声を沢山の人に頂いていたようです。

こっちまで嬉しくなります。

そしてそんな自分も・・・昨年秋の「もりもりフェスタ」という町のお祭りの時、半ば即興で造った

町の歌「この町で〜WADAWADA(和田)Wonder〜」を歌わせてもらいました。

町のみなさんが昨日まで大切に覚えていてくれて、

その曲をもう一度新年会で歌って欲しいと言われまして・・・

ピアノ担いでアンプ担いで、路上ライブスタイルで会場に入りました。

「鎌倉高校前」、もっと言えば「夕立の後で」など、僕の曲には特定の場所、町を歌った歌が多くあります。恋愛の歌よりもそんな風景が見える曲が得意なわけだけど、今回もその流れで、引っ越してからの

数年の正直な気持ちや目に映ったものを織りあげました。

会場に歌詞まで配って頂きて、本番では思いがけずアンコールまで頂く盛り上がりに。

町のテーマソングにしたり、商店街で流したい、そんなお声をいただいて、またあの不思議な気持ちが

僕を満たして行きました。

きっとここが武道館でもスーパーアリーナでも(大きく出ますが)町の公民館でも、

きっとこの気持ちは変わらないんだな。本当に、必要とされてるんだ!そう思える瞬間。

歌うことは孤独なことなんです。特に自分で曲を作る人間にとっては

「これ、大丈夫かな?」って受け入れてくれるかな?って気持ちがあると思うんです。

それはどんなに有名な人でも同じじゃないかと。

一人じゃない、そしてここにいていい、そう言われてるような感覚なんです。

無条件にギューってされているというか。

いろいろあって偶然この町に来て、いろいろあって突然この町でミュージックスクールを開いて。

この偶然を大切にしようと思えた新年会でした。

今年通常ライブは2月4日(火)中野坂上MELODIA Tokyoからです。

是非遊びに来てください。