大噓つきスキー理論その2.
近年のSAJの全日本スキー技術選手権で超ダイナミックな滑走で観客を沸かす渡部浩司元ナショナルデモ。
その彼の解説する小回りターンには「えっ?」がありました。
エッジングを強めるタイミングが通常の理論と違うのです。
普通はターンの後半ではなくもっと早くターンのマキシマムの時点で最も強まるようにせよ、という事だったのです。
で、実際はなかなかそう早くいかずにターン後半になってしまい、感覚的にはズリ落ちながらエッジングを強める感じがして「ダメじゃこりゃ~」と気落ちしがちです。
なのに彼の説明ではターン後半に強めろと言うのですから「な~んだ、普通でいいんじゃないか」と言う訳です。
でも、ほとんどのスキーヤーはその普通のやり方になってしまっていると言うか、それしかできないと思うのですが、彼のように上手く滑れる人は滅多に見掛けません。
やっぱり彼は特別な例外なのか、あるいは相当訓練したのでしょうか。
引用元 渡部浩司 小回りLESSON エッヂングのタイミングはここだ! 渡部浩司
いやいや、やっぱり違うかも。
下の動画の中ではターンのマキシマムあるいは旗門の手前のタイミングで最も圧が掛かるように説明されています。
ただし、それはこのように滑れるようなかなりの上級者向きかも知れず、初級~中級位ならターン後半でいいのだろうと想われます。
やはりスキーでも他の事でも状況や条件の違いなども含め多種多様な理論があるのをうまく使っていかなければならないのかも知れません。
引用元 遠心力と重力を効率的にスピードへ変えるには? devit jhon
引用元 遠心力と重力を効率的にスピードへ変えるには? devit jhon
因みに私は彼の父である渡部三郎デモのレッスンを熊の湯で受けた事がありますが、春めいた腐れ雪のコブの急斜面で雪しぶきを大量に吹き飛ばしながらとんでもなく速いウェーデルンで滑って来たのを覚えています。