「芝村騒動」について学ぶ

　毎年、６年生は、地域・人権学習として、「芝村騒動」について学習をしています。１月１４日には、浄教寺にうかがいお話を聞きました。「芝村騒動」とは、今から２７０年ほど前、１７５３年、ここ耳成の地のお百姓さんたちが、厳しい年貢の取立てに我慢しきれず立ち上がった義挙です。自らの命をかけて、重税に苦しむ人々を守った７人衆のこと、途切れることなく今日まで法要（卯月八日法要：現在は５月８日に法要をされます）を続けてこられた地域の方々の営みやその思い等、絵本の原画や７人衆の位牌を見せていただきながら学習しました。また、近藤住職さんから「芝村騒動」のお話とともに阪神淡路大震災の惨状の中での出来事や出会った人々のお話も聞かせていただきました。「芝村騒動」について学ぶことは、単に歴史の学習ではなく、生きることや命、くらしを見つめ直す学習につながるものだと考えます。

　私たちの周りには、長い歴史の中で力を合わせ、知恵を出し合いながら様々な困難を乗り越え、住みよい地域社会をつくろうとしてきた多くの足跡が残っています。先人たちの残した足跡から、地域の歴史や郷土に対する思い、人々の生きざま、命の重みについて学ぶ地域・人権学習を大切にしたいと思います。