「小寒」 あうんの呼吸で。頭脳は二つで。
2020年が始まりました。たなか野菜畑12年目です。
干支を一周。就農直前に生まれた次女が子年(ネズミ年)なので、グルーっと一周した気分です。
農業をやっていると二十四節気にシンクロした瞬間に出会うことがままあります。そんなことを思いついたままに書いていければなあと思って、久々にブログを再開することにしました。どこまで続くかやってみよう。
我が家には戌(イヌ)年生まれの雑種の白犬がいます。名前はユキ。
”ユキ”と聴いた人は「雪(白毛だから)」と連想する人が多いんじゃないかと思うけれど、割合に「幸」を想像する人も多いようです。連想ゲームで「ユキ」→「幸」→「サチ」となり、「サチ!」と呼びかけてくれる人がいます。けど、ユキは反応しない。もちろん白い犬あるあるで「シロ!」と呼ばれても反応しない。ユキは「私はユキだ」という自信があるみたい。人の頭の中も、犬の頭の中も他人にはわからないもんです。
今年は子(ネズミ)年。ユキはネズミを見たことあるかな? いつも畑に連れて行っているので、畑を掘ったりしています。バッタやカエルを見つけては遊んでることが多いけど、モグラの穴に鼻を突っ込んでることもしばしば。でも、ネズミは・・・多分まだ出会ってないと思う。まだ一才ということもあるけれど、近所で出会うワンコに対しては下手に出てる。ネコにも気迫で負けてる。ネズミにも・・・負けるかも?
ネズミといえば、春にトラクターを動かしているとハタネズミが走り回ることがあります。巣穴があったのか、表面に出てきたミミズや幼虫を食べにきているのか。チョコチョコと走り回る姿は可愛いもんです。昨春はまだ子犬だったから畑にはデビューしていなかったユキ。今春は走り回るハタネズミに出会えるはず。
夫婦で農業をやっていると思考回路が似てきた。あうんの呼吸でお互いの考えが分かることは良いこと。痒いところに手が届くというか、作業が効率的になるというか。
だけど、頭脳は二つあった方が良いです。同じことしか考えられないようになると、発想が狭くなるし、ミスに気づけない。”やらかしてしまう”リスクが高くなっちゃう。話の内容も一方向になっちゃうだろうし、偏ってしまってるに違いない。
考える部分を分担する。別の方向から考える。意見を言い合って気づく。指摘する。そうでありつつ、お互いの気配を感じて”あうんの呼吸”でコトを進めていく。
二人がそれぞれ違うことに興味を持って、別の本を読んで、別の経験をして、いろんな人脈で話を聞くってことが大事なんだろうなぁ。
頭の中は分からない。だけど大体は読める。そのぐらいが理想です。農家としても夫婦としても。
毎年、4日に地区で行われる左義長(どんと焼き)。しめ飾りや門松、昨年の護符などを集めて作ります。娘らの書き初めも竹に結びつけて一緒に焼いてもらいます。天高く飛んでいくと字が上手になるとか。これで正月行事は終わり。
さて。年も明けたことなので、今年の作付計画を立てなくては。
計画が大事だってことが分かってきた近年。壮大でスマート、かつ現実的な計画を目指します
一番楽しい季節です。動き始めたら、自分たちの指示(=計画)通りに動くのみ!