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Taro's blog 報道されづらい真実

男性の育児参加を推進する前にすべきこと

2020.01.22 05:40

不問とされ続ける片親に因る拉致と親子断絶の強要

昨秋の臨時国会では、日本維新の会の串田誠一議員が、法まさこ務大臣に「子どもの連れ去り問題」を何度も追及したが、森法務大臣からは一度も連れ去り断絶を問題視する答弁は無く、「女性と子どもを守る」「児童虐待は問題」「養育費の問題」「共同親権の可能性は研究会が研究する」という主旨の発言で反らされ続けた。この答弁の様子から「子どもを連れ去られた親は、虐待加害者か母親に育児を任せ母親に暴力をふるっていた父親、養育費を払うだけの存在意義」というレッテル貼りをしているのだろうと感じた方は多いのではないだろうか。

歓迎される女性のための男性育児参加

森まさこ法務大臣は、小泉進次郎環境大臣の育休取得宣言に際し、自身が相談を受けていたことを、ツイッターで明らかにした。

「小泉進次郎環境大臣が「育休」取得を決断されました(実は相談に乗ってました笑)。大変嬉しいニュース!今や男性の8割が取得を希望。取得したい人が取得できない現状をリーダーが実践して変えていくことが不可欠。私も法務省男性育休100%取得を大臣訓示などで宣言してます!」森まさこ法務大臣2020.1.17ツイッター投稿より

これに対し、SNS上では、「その前にやるべきことがあるはずだ」という声が相次いだ。子どもを連れ去られ断絶されている父親達によるものだ。

そもそも、民間人と異なり国会議員やその公設秘書は、育児休暇制度を取る必要が無い。勤務日数も勤務時間の定めも無く、いくらでも育児に時間を割くことが出来、報酬は保証されているからだ。毎日朝から晩まで匿名ツイッターアカウントで、子どもの連れ去られ親への嫌がらせに没頭していた国会議員政策秘書もいたが、彼らは自由に過ごし報酬は保証されている特別職国家公務員であり、民間人が育児時間確保と生活費確保の両立に苦しんでいる状況とはかけ離れている。

実親から引き離されて育った子ども達の成人後

1月17日、小泉進次郎環境大臣は第一子が誕生したことを公表し「父、小泉純一郎のような父親になりたい」と語った。

小泉進次郎氏の実母が女性誌に語った内容や様々な情報が行き交っている。小泉純一郎氏は、小泉進次郎氏に実母の存在を隠し、姉に育てさせ、中学2年生まで叔母を母親と思い込んでいたという内容や、長男次男の親権は父親である純一郎氏が握ったものの、離婚当時に母親のお腹にいた三男の親権争いまでが行われていたといいう情報もみかける。

未だ家父長制の名残のある時代だったのかもしれない。現代なら全く違う人生になっただろう。

小泉進次郎環境大臣の実母の言葉 いきいき2016年4月号より
「いっぱい涙を流したから、人の痛みがわかる人間になれたと思います。人は生きている限り進化できるのではないでしょうか」

真相や真意はわからないが、実母の存在を隠されて育てられた男性が、母親の存在を隠した父親のような父親になりたいという宣言であれば複雑な思いになる。

子どもを連れ去られ生き別れにされている親たちによくかけられる慰めの言葉「大人になったら探して会いに来てくれるよ」というものがあてにならないことが良く解る事例だ。
そもそも大人になって再会出来れば良いのではなく、今会えないことで苦しんでいる筈だ。


子どもとの関係を奪われ苦しみ命を絶つ親たち

小泉進次郎環境大臣の育休取得の話題に湧く、1月18日に一人の父親が自ら命を絶ったとするSNSの投稿記事をみかけた。

母親により、子どもを連れ去られたまま、会えずに苦しんでいた父親のようだ。

小泉進次郎環境大臣は、2週間の育休宣言をしたが、子どもを連れ去られた親が日本で法的救済を求めれば「月に1回3時間以上子どもと会えるのは理由の不備である」とされることが一般的だ。その債務名義を得るまでに1年ぐらいかかるうえに履行されないことも多い。その裁判所の相場感から判断すれば、2週間も子どもに父親が関わろうとすることは、裁判所の考える子どもの利益を逸脱した行為であるはずだ。

森法務大臣は、法務省の男性職員に育休取得率100%を大臣訓示で伝えているという。

その一方で「子どもの連れ去りを毎月何件も扱う」「女性の連れ去り勝率100%」を公言している離婚弁護士事務所経営者を法務省人権擁護員にしている矛盾がある。



法務大臣や国は、女性の社会進出の政策を強く進め、男性の育児休暇取得率の向上も歓迎しているが、父親と子どもの権利は保証されていない。子どもの為の男性育児参加なのではなく、就業しようとしない女性率が異常に高い日本における、女性のための男性育児参加だ。

母親が、出産後に配偶者である父親に対し、精神的暴力を始めれば、父親は、子どもと突然生きる権利を奪われることに抗う術が無くなる。この母親の気分次第という浮き草の上に、現代の日本の父子関係は存在している。男性の子育て参加が進めば、子育てに没頭した末に生き別れにされ自死する父親が、今まで以上に増えることは明らかだろう。


父子に愛着が形成された後に拉致断絶された父親達は大勢いる。彼らは「パパ!」と叫ぶ我が子の声と似た子ども達の声を聞くたびにPTSD症状に見舞われることもあるという。今日この日を生きることがギリギリの状態の父親達が日本国内には溢れている。

いつでも女の気分次第で、関係を奪われることを知らずに、男に育児をさせ、父子の愛着を築かせることは、あまりにも残酷では無いだろうか。

いつまで日本は、子ども達から父親を奪う非人道的な慣習を続けるのだろうか。