交流分析*交流分析の終わり方
事例 奥様との関係に悩む タカアキさん
タカアキさんは、現在結婚3年目。奥様は妊娠中です。奥様は、妊娠がわかった時点で仕事を辞め、現在は家で出産準備をしています。ところが家にいる時間が増えるにつれ、段々と精神的に不安定になり、衝突する場面が増えてきました。奥様があまりに感情的になるため、タカアキさんは、どう対応すればいいのかわかりません。
タカアキさんの主訴を聴いたところ、タカアキさんと奥様のコミュニケーションの取り方に問題があったので、対話分析を実施しました。その結果、奥様がC(子ども)からストロークを投げているのに、タカアキさんがP(親)で返していることが、問題だったことがわかり、Cから来たストロークには、Cで返すように練習してきました。
この練習の結果、夫婦関係が良くなり、この日が最後のカウンセリングとなりました。
やり取り
私「これから、カウンセリングを終える準備をしていくのですが、
まずタカアキさんがこちらに来られた時の状態を思い出してみましょう。」
タカアキさん「はい。あの時は、妊娠中の妻がすごく不安定になっていて、どう関われば良いかがわからなくなり、とても困っていました。」
私「そうでしたね。
では、今はどうですか?」
タカアキさん「今は、同じ自我状態にストロークを返す技を身につけたので、彼女が怒ることは少なくなりました。夫婦関係もかなり良くなってきたと思います。」
私「そうですか。それは良かったですね。」
タカアキさん「はい。妻は子どもっぽいので、「親になるんだからしっかりしろ。」っていう思いから、ついP(親)で返していたんですけど、妻にNOT OKを出していたんですよね。私が悪かったんです。」
私「そこに気づけて修正できたこと。これは本当にすごいことですよ。自信を持ってくださいね♪では、
このカウンセリングの目的達成度合いは、どんな感じですか?」
タカアキさん「はい。家に帰ると、妻が笑って迎えてくれるようになりました。泣いたり怒ったりせず、普通に会話ができるようになりました。」
私「そうですか。それは本当に良かったです。では、目的達成を確認できたので、カウンセリングを終わりにしますが、
最後に、これから奥様とどう関わるのか、教えてもらっても良いですか?」
タカアキさん「基本は、私もあなたもOKですね。あと、ストロークは投げられた場所に返します。ただ…。まだ少し不安があります。」
私「不安とは、どのような不安ですか?」
このように対話分析のカウンセリングを終わりにしていきます。
最後のカウンセリングで確認すること
◎カウンセリングに訪れた時の確認
◎これまで学んできたことの確認
◎今の確認
◎目的達成度合いの確認
◎これからの決意