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250 Jahre Beethoven – Jubiläumsjahr 2020

2020.01.22 06:39

2020年の今年はLudwig van Beethoven生誕250年という年でもあります。

あ、ちなみにBeethovenってベートーヴェンではなく、発音はドイツ語でベート・ホーフェンです。あしからず。

人生で最初に聴いたベートーヴェン、あ、ベート・ホーフェンです、は、ピアノ曲。トルコ行進曲であったと記憶しています。

管弦楽曲で最初に耳にしたのは交響曲ではなくエグモント序曲でした。

今回ハイレゾサイトからカラヤンが1969年にベルリンフィルハーモニー管弦楽団を指揮して録音したエグモントに関連する音楽をDSD版でダウンロードして聴いております。

めちゃいいんです。カラヤンのベート・ホーフェン。グイグイ引っ張りつつ骨格が乱れないそのハーモニーにしびれております。

エグモント。実在の人物です。オランダで発音するとエフモント。エフモント伯爵。ゲーテがこの悲劇の伯爵を題材にして書いて、後にベート・ホーフェンが有名な序曲だけでなく関連作品を残しています。そこにしっかりカラヤンが目を付けて録音しているんです。全体的に後期作品のような複雑さを見せながらガッチリした構成はもう存分に心を振り回されます。

でも、一緒にベーム・ウィーンフィルハーモニー管弦楽団の交響曲全集、これもDSDなんですが購入して聴いております。

聴きだすと、ベート・ホーフェンはどこまでも全然ブレませんね。カラヤン、ベーム、ヴァルターなどなどそれぞれのスタイルですが。この大作曲家はその中心の姿がまったくブレません。

特に古典派。ロマン派の音楽はどう演奏するかで曲の印象がかなりブレます。最初に聴いた演奏にかなり引っ張られます。が、特にベート・ホーフェンはそれをあまり感じません。強いんです。

それぞれの指揮者が20世紀に記録しておかなければいけないという使命感を背負って残した貴重な財産の全てがベート・ホーフェンですって言える。そう、思うんです。

私は第二次世界大戦が終わって11年経過した1956年に生まれました。ちょうどステレオ録音が始まった頃です。物量投入型のフルオーケストラ演奏をとらえるという今ではライブ録音しかできないですが、贅沢なとてもラッキーな時代に生まれたと思っています。

生誕250年のベート・ホーフェン。交響曲だけでなく例えばカラヤンのエグモントのようなこういう曲もしっかり聴いて欲しいと思います。

1970年代はデジタル録音に移行する直前の時代。オリジナルのアナログテープを彷彿とさせる状態で聴き直したい。ドイツ・グラモフォーン。特にカラヤン。お願いします。

そう思うんです。