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藁にもすがる想い - 仙臺流 疊草山会

2020.01.31 23:00

畳。

皆さん、一度は座ったことがあるかと思います。

「香りいいよね」とか「匂いが好き」と言った声をよく聞きます。畳職人として、お客さんにそう喜んでもらえる事は嬉しいことですが、でもそれは畳の表面に見えるい草の部分の感想。

え?畳ってい草で出来てるんじゃないの⁈ってよく言われますが、実は畳の中って別な素材。

そんな畳の中身のお話をちょっとずつしていきたいと思います。

日本人の主食といえば、お米。

毎年秋になるとたわわに実った稲を刈る、稲穂からお米を取りその残りが稲藁。

畳の中ってそう、藁でできているんですよ

畳一枚の重量は30Kg前後その内表面のい草は2〜3Kgほど、残りのほとんどが藁の重量。

実に全体の8割が藁って、意外と驚き。

いつも見えないが、縁の下の力持ち

そして、なんでも中身が大事。

畳って色々考えさせられます。


コラム筆者・仙臺流 疊草山会 佐々木畳工業 佐々木 崇

畳製作の技能は代々受け継がれ今日に至り、国内では主に関東式と関西式の二つに分かれております。そんな中宮城でひっそりと伝わってきた仙臺流。親方達が他所に負けじと磨かれてきた技。私達はそんな心意気を継承して行こうと、「仙臺流 草山会」を立ち上げ活動を始めました。

◇佐々木畳工業・佐々木 崇

宮城県加美郡加美町西町47

◇齋藤畳店・齋藤 直人

宮城県柴田郡大河原町字新南28-4

◇畳屋清兵衛・矢作 伸寿

山形県尾花沢市荻袋750

◇有限会社コニシ小西畳工店・小西 康博

宮城県仙台市泉区天神沢1丁目16-51