すずらんの日
【seasonally】
毎日、花・植物の楽しさをいろいろな角度から書いています。
スズランの日
フランスには、5月1日にスズラン(muguet: ミュゲ)を愛する人に贈るという習慣があります。
スズランを贈られた人には幸運が訪れるといわれています。
スズランの花をご存じですか?
ちいさな鈴のような花が一枝にたくさん連なって咲きます。
鈴って不思議な楽器(?)で
神社でお参りする時にも鳴らしますし
巫女さんが手にもって舞われていたりもします。
古くから
鈴や太鼓や笛などは、
魔物や、野獣を追い払うものであり、
神や、身近な獣を呼び寄せる道具でもありました。
調べると
フランスでは
1561年5月1日に、幸せを呼ぶといわれているすずらんの花を受け取った
シャルル9世が、その行為をとてもお気に召され、
宮廷の女性たちにスズランを贈るようになったことから始まったのだそうです。
ちなみに、シャルル9世の自画像はたくさんあり、成長の様子もわかります。
おそらくこのような方だったのでしょう。↓
Wikiによると、
エイプリールフールの起源となったのもこの方だそうで・・。
それまでは3月25日から1年が始まっていた暦を、
1月1日を新年とする暦に変えたのが、シャルル9世。
反発した市民が、4月1日に「嘘の新年」のお祝いを街で行ったのだそうです。
そのことに腹を立てて処刑を命じた王に腹を立てた市民は
毎年4月1日に嘘の新年のお祝いを行い続けたことが始まりとなり、今でも4月1日を嘘の日として、記憶に残しているのだそうです。
暴君と市民の戦いだったのですね。
今日はミュゲ(すずらん)の日から、いろいろ勉強してしまいました。
シャルル9世は
1550-1574 わずか24年の人生
戴冠は11歳の時
実権は母親カトリーヌ・ド・メディシスが握っていたとのこと
そして、
その時代に宗教戦争による大量殺戮 サン・バルテルミの事件が勃発します。
切ない気持ちになります。
24歳にしてはお年を召していらっしゃるように見えますね。
今日は、話しが脱線してしまいました。
それでも
最後まで読んでいただきありがとうございました。
花とともに
スズランを贈る日に
皆さまに幸運が訪れますように
にしむらゆき子