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むーちゃんの漢方薬

2020.01.23 01:37


こんにちは!

necco舎のはなこです。



むーちゃん、やっぱりなんとなくいつもと違う毎日です。


概ね元気。

食欲あり。

お水もちゃんと飲んでる。

お散歩もフツーに歩く。



でも、明け方にソワソワしたり

(普段はお散歩に行くよ!って呼んでも寝てるのに)

お散歩前に外に出て草を食べたがったりすることが重なって


それは前から時々あったことなのですが

その”時々”の頻度がちょっと増しているような…。




というわけで、

野菜の薬効を利用した食事でのケアは引き続き頑張ることにして

しばらくの間漢方薬を使うことにしました。


むーちゃんの身体で一番心配なのは

胆汁の排泄がうまく行かずに、詰まって炎症を起こす事。



身体をチェックしてみると

肝臓、胆嚢の不調を示す兆候があるのです。



多分、朝ソワソワしたり、草を食べたがったりするのは

吐き気…とまでは行かないまでも

消化器の上部に不快感があるからなのでしょう。





酷い炎症が起こっているのではなくても


様子を見ている限り

炎症傾向にある?あるいは炎症を起こしかけている?


と感じてしまいます。




むーちゃんのように、一度胆嚢胆管に炎症を起こした子は

胆汁が変質してしまって

どろどろしがちなのだそうです。



どろどろした胆汁は流れにくくなり

⇒それがつまりの原因になり

⇒詰まれば、排出されるべきところに排出されなくなり

⇒そして炎症

…という悪循環に繋がります。


今、胆泥がある子も、
やっぱり胆汁の流れは滞りがちになってしまいますから
炎症に発展する前に
しっかり胆泥を流すケアをすることが大事。


一度炎症を起こすと、余計に流れにくくなってしまうのでねー。



今のむーちゃんのように

特別症状のない段階で血液検査をしたとしても、

数値には現れてこない(=未病の)可能性がありますが


このまま何もケアせずに放置したら

当然炎症に繋がりかねないし


それを抑えるために強い薬を使わなければならなくなったり

もしかしたら胆嚢を切除しなければならなくなってしまうかもしれないし


最悪、胆嚢が破裂すれば命に関わります。



心配しはじめるとキリがないんだけれど(笑)





で、なんとかスムーズに流れてほしい!と願いながら使っているのは

「茵蔯蒿湯(いんちんこうとう)」。


黄疸や肝炎に使われる漢方薬です。




配合されている生薬は、茵蔯蒿、山梔子、大黄の3つ。


茵蔯蒿と山梔子に利胆・消炎作用があるので

それに期待していますが、


大黄(おなかを下す作用あり)が使われているので

お腹の弱い子には向きません。


下したときのために

念のために似た処方の別の漢方薬も用意しましたが

今のところ軟便になるとか下すとかの様子はないので

このまま茵蔯蒿湯を使ってみようと思っています。


大黄が使われているのは

多分、穏やかに下して胃腸を強制的に動かすことで

胆嚢の動きもよくするという働きに期待しているからではないかと思います。

(…と私は思う、というだけですが^^;)




漢方薬と言えども薬なので

しばらく様子を見て概ね改善されたと感じたら服用をやめて


後は普段の運動や食生活でケアしていきます。




実は

漢方薬って、以前は「富山の置き薬」みたいに

あまり効かないものだと思っていました。


”風邪には葛根湯”って言うけど

葛根湯を飲んで治った試しがなかったし(笑)

(それは使いどころが間違っていたからなのですが!)



でも

症状だけを見るのじゃなく、

体質や体力に合わせて”適切な時期に使う”…ということをちゃんとやると


漢方薬って実はすごく効果があるんだなー、ということを

自分自身で試して実感しています。





いわゆる西洋医学の薬は

病名や症状によってある程度使われる薬が決まっていますよね。


また、体重や年齢によって処方される量は違っても、

基本、どんな人にも同じようなものが使われるのが一般的。


そして、実際に身体に現れている症状を

「抑える」「失くす」という効果を期待されることが多いです。



例えば頭痛ならば痛みを失くす。

(麻痺させているだけだそうですが)

下痢だったら、下痢を止める。

嘔吐なら、吐き気を止める。


発熱したら、熱を下げる。

風邪をひいたら、細菌やウィルスを殺す。



でも「何が原因でそいいう症状が出ているのか」ということに

あまり注意が向けられていないとも言えるかもしれません。

(もちろん、今その痛みを止めることが大事ということだってありますよ!)


さらに言えば、薬の原料は化学的に合成されたものです。




一方漢方薬は、

植物や動物、あるいは鉱物由来の生薬(自然薬)が原料。


そして漢方薬が狙うのは

身体に出ている症状を失くしたり、細菌やウィルスを殺すことにあるのではなく



崩れた体の機能バランスを整えたり

免疫力や自然治癒力を底上げすることで

結果としてその症状を改善させようとするものです。



今話題の環境問題に例えれば

枯れている木だけに目を向けるのではなく

その木が生きている森が

森として機能しているかどうかを考える…というか。



つまり

身体を整えることでウィルスや細菌に感染しにくい体を作ったり

免疫力を上げることで、

身体の外から入ってきたり、身体の中に出来たりする悪いものと

自分の身体が戦う力を底上げしてくれるもの。


体の機能バランスを整えることで、

結果的に症状を失くすことを目的としています。



だから「同病異治(どうびょういち)」と言って

同じ症状でも何が原因なのか?どんな体質か?によって

使う薬は違います。



表面に出ている症状だけを叩くのではなく

内側で進行している原因にアプローチしてくれるのが

漢方薬なのです。




食事も、

実は漢方薬と同じ。



身体の持つ免疫力を底上げして、

病と闘ったり、病を寄せ付けない力をつけるために

一番大事なものは、間違いなく食事だと思います。



食事だけで追いつかないときに

あるいはもっと急いで食事の効果をあげたいときに

漢方薬を使うというスタンスがいいのかな、と思っています。




こういうお話をすると

「じゃあ、西洋薬はダメなのね」と誤解する人がいるのですが

もちろんそんなことはありません。


ひとまず西洋薬の力を借りて

一旦症状を押さえてから、ゆっくり原因と戦っていく方がいい場合が

いくらでもありますし、


漢方薬と西洋薬は

時と場合によって使い分ければいいのだと思います。



むーちゃんは、

今西洋薬を使う局面ではないと思うので


食事と運動と

その他家で普通にできることで

胆汁うっ滞の原因になるようなものを遠ざけたり


身体を温めたり

余分なものを早く体の外に出したりするよう心掛けて



その力を後押ししてもらうために

漢方薬を使っています。

(*漢方薬はクスリです。ぜひ漢方の知識のある獣医師に相談してから試してくださいね!)


私はレイキを学んだので

自分はモチロン、犬たちの不調にもレイキでヒーリングしますが

(そして犬たちはヒーリングが大好きです^^)


こういうお手当ても私は大いに大事にしています。


家で簡単にできるし、

何より「お手当てしている感」が自分を癒してくれるんですよねー。



ただ、普段の養生をせずに

ヒーリングだけで病気が治るなんてことは

あり得ないハナシ。


身体のことを知るにつけ、その思いは強くなります。



やっぱり食事は基本の中の基本ですよ!



大事な犬家族のために

どんなごはんを食べさせるのがいいのかな、

どんなごはんはやめた方がいいのかな、と疑問に感じたら

ぜひ一緒に犬ごはんを勉強しましょう!


なんて宣伝がましいですが(笑)

ぜひ多くの人に犬ごはんの可能性を知ってほしいと思っていますので

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