「あきらめることの大切さ」のこと。

いやん

また自己啓発みたいなタイトル。

電車の広告とかで宣伝してる本のタイトルみたいだわあ。

いやん

さて

みなさんお元気ですか

人生は諦めが肝心

という言葉がありますんが

んが

あきらめるってことは、とても重要なことだと最近思うのですわ

作品づくりにしても、自分のやりたいことを実現させていくときにも、

結局、時間とかお金とか、限られたものの中でどうにかやっていかなければいけないことの方が多くて

そんなときに、全部を全部こだわって、完璧を追い求めていくと、終わりがないし

どこかで終わりをつくったり、制限時間や締め切りがないと、いつまでも完成されないから

そうなったときに僕はいつも、とことんあきらめてます。

「本当はもっとこうしたいんだけどな」

「理想のイメージはもっとこうなんだけどな」

「ここの部分はもっとこうしたいんだけどな」

っていうこだわりを、とにかくあきらめる努力をする。

そうすると、

自然と見えてくるのが

「それでも、ここはちゃんとこだわりたい」っていう部分

頑張っても、諦めきれない

できれば、あきらめたくないところ

これに、とことん。こだわる。

そうすることで、本当に自分が欲しいもの、手放したくない大事なものが認識できる。

理想や完璧を追い求めて、何から何まで欲しがっても、

大抵の場合、全部を手に入れることはできない。

そうして、大事なものがよくわかんなくなっちゃうくらいなら

もういっそ、あきらめて、本当に大事なものを大事にしていったほうが良いことが多い（まあ、ケースバイケースだけども。）

大きな夢を持つことが素晴らしい、とか

諦めない美学、みたいなものとか

もちろん、それもそれでそれなのだけど

生きていく上でも

「あしたご飯が食べれればそれでいいや」

「今日無事に家に帰れればいいや」

「死ななかったらそれでいい」

それくらいまでに、諦めてしまったほうが

もしかしたら、生きることが楽になるかもしれない

無理に大きな夢に縛られて苦しく生きるよりも、

そのほうがいいこともあるかもしれないし

それは、正しい正しくないではなく

自分に合ってるか合ってないか、みたいなことなのだと思うのだけど

結局、そこであきらめる努力をしたら、すんなりあきらめられるくらいの夢や目標は、大したものじゃないから

そこに時間費やすくらいなら

頑張っても諦められないくらい大事なものに一生懸命になったほうが

欲しいものを手に入れられるかもしれないから

じゃあ、自分が諦められないラインってどこなんだろうって考えて、それを認識していくってことが、実は近道になるのかもしれないなあと。

だから、決して、あきらめるってことが悪いってことはないと僕は思っている。

そんで

自分の本当に叶えたい目標を一番大事に考えていって

「まあ、これは実現できなくてもいいか。」と一度諦めた夢を

あれ？これ、もしかしたら今ならできるんじゃないか…？と

もう一度トライしてみることもできると思う

と、いうのも、自分は実は今そんな状況の中にいるのです。

数年前に、一度、んーこれは無理だろうな。と思っていた夢や興味が

またちょっと違った形やスケールで

数年経った今、「あれ？これできるんじゃない？」って思える瞬間があった。

これがなんとも嬉しかった。

そう思えただけでも、嬉しかった。

それはたぶん、「これだけは‥！」って思って焦点を絞っていった結果なのだと思うし

これを全部同時に追い求めていたら、こういう展開には、ならなかっただろうなと思うと

それが諦めた先にあったものだったのかな、なんて思いますわ。

諦めることで実現に近づくなんて、なんとも不思議ですが

案外、がむしゃらに努力することだけが正解なのではなく、ふっと力を抜いたら、意外とできるじゃんみたいなこともあるのかなあとか思ったりします。

そういえば、１０代のときだったか、自分は音楽をやっていきたいし、ミュージシャンを目指したいから、演劇や俳優はやめるべきかなあって思っていました。

だけど、結局縁があって、なのか、今、役者もお仕事としてやらせていただいてるっていうこともちょっと不思議なことだなあとか思いますわ。

それは、努力して今がある。

というよりかは、

辞めずに続けていたら、周りの方々にたくさん助けていただいた。っていうほうがしっくりきます。

「自分も台詞のある役や、目立つような役をやってみたいなあ。テレビに出てみたいなあ」

っていう漠然とした理想や興味はあったのだけれど

一回は、「まあでも難しいんだろうなあ」って思って、諦めようかなと思ったりもして。

でもやっぱりやってみたいなと思う瞬間や、もしかしたらできるかも…？みたいな希望のようなものが見えてきたときに

一度は諦めてもいいかなと思っていたものが、次第に大事なものになっていったりして

そうしていくうちに、これは捨てないほうがいい、

というか、

よしちょっと頑張ってトライしてみよう！って気持ちになって、

自分なりに行動を起こしてみた結果、今に繋がっていると思います。

そうして、台詞のある配役につくことができて、いつもテレビで見ているような方々とお会いできるようになり、一緒に演技をさせていただけて、「自分が求めていたものはこれだ…！」と思える瞬間がありました。

そんな風にして、諦めたら、もうそれで全て終了。

と、いうわけでもないと思うのです。

子供の頃に、どれだけ頑張ってねだっても買ってもらえなかったおもちゃが、大人になったら自分で買えるようになったりするように

一度は手に入らなかったり、仕方なく諦めたことも

しばらくすれば、手を伸ばしたら届きそうなくらいの距離まで近づけたり、向こうから近寄ってきてくれたりすることもあったり

意外と、あきらめる勇気が前進に繋がっていったり、状況が良くなったりすることもあるのかもしれないなあとか思ったりします。

そんなこんなで、また来週放送のドラマに、出演させていただけることになりましたので、引き続き要チェックでございます。

それでは、また。

［今後の活動予定］ 

《ソロライブ》 

4月4日　ワンマンライブ「たからもの」＠クローフィッシュ赤坂 

《サポートライブ》

 1月25日 ハナコトバ@NOSE art garage