トレイシー・ガンズ #3 / Guns N' Rosesのプロ意識
トレイシー・ガンズ(from LA Guns)のインタビュー要約シリーズ。今回は彼が初期に参加していたGuns N' Rosesのお話です。
*要訳ですので、多少の省略・入れ替えを含んでいます。
RR: Riki Rachtman
TG: Tracii Guns
舵取り役だったイジー
16:49 ~
RR: キミがまだGNRにいた頃の話を聞きたいんだけど、当時アクセル・ローズや他のメンバーといた時に「これはちょっと普通のバンドじゃないぞ」という感触はあったの?
TG: あぁ、あったね。特にイジー・ストラドリンは、バンドのあの雰囲気を決める上で功績は大きかった。
彼がある種のバロメーターだったんだ。
僕らが極端な方向に行こうとすると、いつもイジーが睨みを利かしながら、「クールにしていろ」って感じでね。
きっとアクセルも同じことを言うと思うんだけど、オレ達誰もイジーの許可がないことをやろうと思わなかったんだ、変な感じだけどね。
プレイが最も控えめな彼が、最もクールだったのさ。
俺たちはチームとして上手く構成されていた。サウンドも良かったし、楽曲も、バンドの方向性もね。アクセル・イジー共にプロ意識があったんだ。
反対したイジー
18:10 ~
元々いたドラムとベースが去って、スティーブン・アドラーとダフ・マッケイガンが入るんだけど、スティーブンは既にアクセル、イジーとHollywood Roseの一員として活動を共にしたことがあった。
なので、イジーはスティーブンが「どういう奴」なのか知っていたんだ。
オレとアクセルがスティーブンを加入させようとした時にも「いや、ヤツはダメだ」と反対した。
最終的にはオレとアクセルの思惑通り、加入させることになったんだけど。
ブレイクの実感
18:45 ~
オレ達、当時のシーンで結構話題になったと思うよ。
オレが脱退したのは19歳だったから、オレはGNRのブランドネームの下に9か月しかいなかった。
それでも、人気の高まりは明白だったよ。
自分達の人気の高まりをどうやって感じ取れたかって言うと、ライブの時、アクセルが歌う時間より話す時間の方が長くなっていたんだ(笑)
「言うべきこと」が増えたんだよ。
誰々、誰々、ありがとう!誰々、誰々、くたばりやがれ!みたいにね。
昔から、作曲面でのイジーの貢献度はよく話題になってきましたが、バンドの「見られ方」にまでイジーの意識は向いていたんですねぇ。
モトリー&ガンズは、当事者の発言の信頼性に若干問題があるため(笑)、こういう第三者の記憶は非常に興味深く、ありがたいです。
次回、モトリーのお話に続きます。