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明子ウェルネス・クリニック

いま、膝が痛くない人は幸せ

2019.04.24 16:04

「慢性痛のサイエンス」医学書院から出ている本。専門用語がうなるほど出てきますが、きちんと全て説明があるので、世に広まって欲しい本。知識が満載の本です。


こちらの著者である、半場道子先生の講演を 今夜、拝聴しました。

半場道子先生。”山上の光賞”を受賞。http://sanjo-no-hikari-sho.com

講演のポイントは 

1)慢性炎症

2)↑その結果であるアルツハイマーやパーキンソン病

3)便秘や不眠は「たかが」では、ない

4)筋運動とPGC-1α


PGC-1α...炎症を減らす物質。運動により、筋肉の中でうまれる。


PGC-1αをうみだす生活が、かぎ!

ひざが痛くなりだしてしまうと、きびしい。坂から落ちてしまうと上がるのは困難であるのと同様、一度痛くなってしまうと非常に(運動するのは)むずかしい。

だから、いま痛くない人は幸せなのである。痛くない今のうちに運動を、と。厳しいけれど、そういうお話だった。


数年前にも半場先生のレクチャーを聴きました、そのときも運動によって筋肉でPGC-1αが出るお話があり

「運動しなければ筋肉は、ただの肉。」というフレーズが印象的でした。


具体的には;

#筋運動30分を週に4日

#最大心拍数(*)の60-70%くらいの心拍を保てるように。

  *最大心拍数 = 206.9-(0.67x年齢)


これで、脳に新しいニューロンがうまれ分化・成長するのです。

そして、なんと91歳でも脳神経細胞の新生が起こるのです。今年4月のNature誌でそれを証明した論文が出たのです。

あきらめることはないのです!!がんばろう!!!

(小栗明子 絵と文)