2017年6月-院卒前ひとり離島馬祖漂流3泊4日DAY1-5馬祖の地中海!芹壁聚落①。
橋仔村から海を右手に環島北路を10分近く走ると、視界が開けて砂浜が見えてきた。砂浜から左側に目をやると、斜面にびっしり石造りの家が並んでいる。
一旦バイクを止めて眺めてみる。
あれが本日昼間のメイン目的地の集落「芹壁聚落」だ。
海に面した斜面に古風な家屋が並ぶ風景から「馬祖の地中海」と呼ばれている、島一番の観光名所といってもいいところ。
確かに、遠目でもなんだか味のある佇まいが見て取れる。
道路を降りていくと砂浜の前に出た。集落は先ほど見た通り、道路の上で、階段を上がっていくようだ。
幸いまだ雨は降ってきていない。まずは道路わきの観光バスが並んでいる駐車スペースらしきところにバイクを停めて、砂浜に降りてみた。
曇り空だけど、綺麗な砂浜だ。
まわりの崖の上には、ススキとアロエらしき植物で覆われていた。そのその崖の下には見張り用の防空壕みたいなものもあって、軍隊が管理してた島なんだなあというのが感じられる。
目の前の海の中には、歩いて渡れそうに見えるところに小さい岩山が浮かんでいる。
「亀島」というらしい。
馬祖の観光サイトの案内によると、亀島のことを昔の人はその形から、福州語で稲を積み重ねたものを意味する「芹囝」と呼んでいて、その「芹囝」の後ろの山壁に集落がはめ込まれているように見えることから「芹壁」という集落名になったんだとか。
だからこの亀さんはこの集落のランドマークなのだ。
亀さんにあいさつして、砂浜から道路に戻り、階段で集落に上がってみる。
ざっと上から集落を見渡した感じ……、やばい、すごい萌える。
台湾本土の街中にある古民家とは全く違う石造りの家屋がすごい素敵。
また観光サイトの受け売りになるけど、ここはもともと清代末期に福建省からやって来た一族が開発してできた集落で、花崗岩でで建てた閩東建築の集落が完全な形で残っている貴重なところ。80年代に漁村が没落して人口が少なくなって荒れていたのを、20年ほど前に政府が修復して、カフェや民宿が並ぶ文化スペースに生まれ変わったのだそう。
政府、グッジョブ!!
ああ、本当、石畳に石の壁、すごいロマンチックな村だよ。
残念ながら今日はもう雨が今にも降りそうで、村全体がどんよりカラーだけど。きっと晴れてたら、青い空と青い海で、本当に地中海みたいなんだろうなあ。
建物の大きさも色々あるみたいだし。ショップやカフェも素敵そう。
さあ、路地さんぽにでかけますか。
2017年6月-院卒前ひとり離島馬祖漂流3泊4日DAY1-6へつづく~