風邪と頭痛
最近は本当に風邪がよく流行ってると思います。中国では、コロナウィルスが問題になっていますが、風邪と 一口に言っても症状が頭痛、発熱、咳という一連の風邪症状もあれば、単独で咳だけとか頭痛だけとか関節痛だけというのもよくあります。
風邪に感染するためには、感染した組織が元々弱っている必要があると思います。つまり体が弱っていないと感染することすらできないということではないかと思います。 しかし、ちょっとした例外もあるんだと思いました。
体調が良くても、強力な感染源によって 一部分が感染し、症状を起こすこともあるように思いました。
前日に 来院し、調整して状態が良いことを確認していたのにも関わらず、次の日に頭の痛みで来院した方がありました。
エッと思ったのですが、よく観察してみると、副鼻腔のあたりのみで、感染があったようで、多分手指が汚染されていて目や鼻を擦った可能性がある のではないかと思います。
話を聞いてみたらスポーツジムに行ってトレーニングをしたということだったので、この時に、どこかで感染をした可能性があります。幸いに体調が良かったので、軽い頭痛のみの症状で止まってくれていたのだと思います。
片側の前頭洞、上顎洞、篩骨洞は圧痛が強く出ていましたので、頭痛の症状も目の奥の痛みであったり頭頂部の痛みに限定していました。そして、特に前頭洞の辺りの調整をすると、背部の緊張まで一瞬で消えてしまいました。
前日にはなかった背部の緊張が次の日に副鼻腔の炎症と関連して起こっているのを観察すると、身体は、本当につながっているんだと実感します。
面白いのは左の副鼻腔の異常だったのですが 背中の緊張は 右側に出ていました。
この方は普段から右背部の緊張は起こりやすいのですが、前日には かなり状態が良かったので驚きました。まあ、ストレスも多いので、それも大きな要因と言えると思います。この状態は、リンパ管系の問題で 筋肉の緊張が起こったのかと思いましたが、副鼻腔から左の 後頚部の筋肉を通って 僧帽筋の辺りで右側に変化したようです。
そして広背筋を通って、大臀筋の辺りで、また反対側の左側に 影響し大腿の外側 から下腿の外側にかけて緊張が起こっていました。
多分インフルエンザじゃないかと思いますので、身体を暖かくして副鼻腔のあたりを保冷剤で冷やしながら早めに寝るように注意を促しました。このように風邪の起こり方は本当に人それぞれです。
リンパ系一色で全身に広がっていく場合もあればこのように筋肉を通って全身に広がっていく場合もあります。筋肉系で風邪を受け止める人の場合、筋肉がしっかりしている人です。体力のない人は筋肉を通り越してリンパ管系や内臓に入りやすく重症化しやすいと思います。
筋力のしっかりしている人は、筋肉が鎧のようになるので、身体を万遍なく動かしているというのは、風邪予防にも効果的だと思います。
それにしても風邪の人が多い!!