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なんにもないから、またはじめる

ハクメイとミコチ。

2020.01.26 14:56

ハクメイとミコチという漫画があります。

これは一番最近に僕の大好き殿堂入りを果たした漫画です。


恐らくは我々の世界ではないどこか、我々の世界の人間は存在しないどこか、のお話です。

主人公は二人。

ハクメイとミコチ。

僕達の価値観からしたら小人ですね。

だって身長9cmですから。

名前の由来はハクメイは薄明(夜明け前の時間帯)から、ミコチは美東風(季節の風)からだそうです。

素敵。

もうそれだけで繊細さが伝わります。


この世界の植物や動物、虫やら何やらのサイズは我々の世界に準拠しているらしいのですが、食べ物以外の生物は大体言葉を話します。

具体的には哺乳類、爬虫類、昆虫類等は共通言語を有しますが、植物、魚類等にはそれがありません。

我々の世界では食肉用となる牛や豚はどうなのでしょうかね。

もしかしたらこの世界では哺乳類を食べるという概念がないのかもしれません。

そもそも、中型〜大型の哺乳類を見かけません。

登場した中で一番大きい生物が狼ですからね。


ハクメイとミコチという作品は、基本的にはファンタジーです。

この世界のお話ではないのですから、当然ですね。

しかし、とてもとても丁寧に生活を描いている。

土地には土地の特色があって、その特色に沿った地域柄があり、そこに暮らす生き物の生活がある。

文化レベルは日本でいうと江戸時代後期といったところでしょうか。

電力という概念がない(動力がない訳ではない)ものとしては、かなり高い水準の文化レベルです。

食べ物が美味しそう、お酒が美味しそう、そしてそれらを食べて飲む人達がそれらを心底楽しんでいる。

どうも作者の樫木拓人さんがお酒好きらしく、この世界の住人達は(飲める人は)みんなそれぞれ美味しそうに、みんなそれぞれの楽しみ方をしている。

端的に言うと粋なのです。

僕はお酒が大好きなのですが、誰かが美味しそうにお酒を飲んでいるところを見ることも大好きなのです。

そして僕も美味しいお酒を飲みたくなります。


絵よし、物語りよし、クスッと笑えるセンスよし、頭を撫でてよしよししてあげたくなるひたむきさあり、もうとにかく何もかもが美しくて愛しくて大好きです。

市川春子さんの作品と並んで、出会えたことに感謝するような、音楽でいうとシガーロスが似合うような、繊細なものが好きな方には是非とも一度読んでいただきたい、とても素敵な作品です。


最後に、アニメのオープニング曲とエンディング曲を貼っておきます。

どちらも、アニメ版がすごくすごく美しかったのですが、YouTubeにはなかったです。

残念。

Amazonプライムやdアニメで視聴出来たと思いますので、契約している方は是非。

オープニングだけでも……、オープニングだけでも観てみてください…。

あれは本当にこの作品の世界観の本質だと思っています。

アニメ制作のスタッフさんの愛情がすごい。

なので、アニメもすごくよいですよ!