2017年6月-院卒前ひとり離島馬祖漂流3泊4日DAY1-12馬祖の神秘、青の涙「藍眼淚」に出逢う!!
さて、約束の20時。
先輩の現れる気配はない。まあでも、台湾人だと5分10分の遅刻は普通なので、私は地図を見ながらのんびりロビーに座っていた。
しかし、20時半になると、さすがの私も「これはもしや忘れられたか」と思い始めたのだが、ここで、A先輩の連絡先をお聞きしてなかったことを想い出し、本格的に焦り始めた。
どうしよう、どうやって連絡したらいいのか。
先輩だって私の携帯なんか知らんだろうし。
どこかに連絡先書いてないかとロビーを見回していたら、民宿オーナーの携帯番号が貼ってあるのが目に入った。急いでその番号に電話を掛けると、オーナーから先輩に確認していただけることになった。
それからしばらくして、焦った様子のA先輩登場。聞くとやはり、お忘れだったようで。
しきりに謝ってくださったが、お忙しいのに来ていただいただけでもありがたいわけで。こちらこそ、お呼び立てして申し訳ない。
早速、「青の涙」のポイントに連れて行っていただくことになった。
民宿のそばのビーチとかで見れるのかと思っていたら、日によって、時間によって、観察できる場所は変わるとのこと。運に恵まれないと、見れないことも多いそうだ。
今日は、空港そばのビーチに行ってみようということで、先輩の後について、夜の山道にバイクを走らせた。
見える確率が高いという空港そばのビーチ「塘後道沙灘」にやって来たのが21時ごろ。
先輩とあたりを見回してみるも、それらしき青い光は見当たらず。そもそも、私などは実物を見たことがないので、どんな感じかも良く分からないのだが、先輩はこの辺りは今の時間、どうも見えなさそうだとおっしゃった。
残念だけど、見れないんじゃ仕方がないかな。
と思っていると、「もっと奥の街灯とかないポイントだと、見えるかもしれない。せっかく来たのに見れないと残念だから、一応行くだけ行ってみよう」と先輩。
バイクを飛ばして、昼間行った戦争和平紀念公園主題館のそばのポイントまで連れて行ってくださった。(しっかし夜で暗い急な山道を上がっていくのはとても怖かった)
バイクを停めて、遊歩道突端の崖の上と思われるところから海を眺めるが、良く分からない。先輩と見えるか見えないか、あーだこーだ話してると、暗闇の中から突然、「Aじゃねえか!?」と声がして、大きなカメラを持ったお兄さんが私たちの目の前に現れた。
この方は地元のカメラマンの方で、今日も青の涙を撮影してらっしゃるとのこと。この先の崖から、少し青の涙が見えるとのことで、一緒に連れて行って下さることになった。
そして、ついに。
旅行第1日目にして、私は、青の涙「藍眼涙」に出逢うことができたのだった。
たしかに、海が、ぼんやり青く光っている。
特に波が岩にあたるところが青くなるようだ。
すごい。本当に光るんだ……。
先輩やカメラマン様によると、条件が合えば、もっと真っ青に、広範囲に輝くんだそうだが、私としては、この目で見られただけでも感動もの。
お二人のおかげで見られて、本当にうれしかった。
崖の上で暗いしちょっと怖かったけど、本当に感激した。
すると、カメラマン様が「せっかくだから、記念写真撮ってあげるよ!」と、3人集合写真と私の個人写真まで撮影してくださり、感謝感激雨霰。
ああ、本当にすごい素敵な夜になった……。感謝……(感涙)。
と、思っていたら、カメラマン様が、さっき私たちが行った塘後道沙灘にも行ってみようとおっしゃった。聞くと、カメラマン様は、シーズン中、ほぼ毎日、夜中お仲間のみなさんと情報交換しながらポイントを移動して青の涙を追っているのだそう。お仲間の情報で、今どうやらビーチで観察可能らしい。
ならば、行ってみようと、3人で、ビーチに急行した。
結果、こちらでも青の涙に遭遇!!
ビーチでも、やっぱり見える範囲は少なくて、そんなに青が濃いわけでもなかったけど、それでも光ってるのがわかる。それに、さっきの崖と違って、すぐ目の前に見えて、手でも触れる。すごい。
こちらでも記念撮影していただいて、最高の想い出になったのだった。
この時の写真はカメラマン様から後からメールで送っていただいて、またまた感激。
写真には、はっきり青の涙が写ってて。
やっぱりプロのカメラは違う。スマホやコンデジじゃこうはいかなかった。
もうこの写真たちは、今回の旅の催行の宝物。
A先輩、カメラマン様、ご好意でお付き合いいただき、本当にありがとうございました!!
(上の写真はいただいた写真の一枚。当然ながら自分のカメラでは一切撮れてなかったです。)
2017年6月-院卒前ひとり離島馬祖漂流3泊4日DAY2-1へつづく~
※安全に鑑賞するための心得備忘録※
無計画で旅行に行って、今回は幸いにも親切な先輩やカメラマン様のお力添えで青の涙を見ることができましたが、やはり素人ではポイントの判断などが難しいのだと実感しました。今後もしまた再訪する機会があったら、鑑賞ツアーを実施している民宿などに宿泊するなどして、きちんと事前に現地の方のガイドの手配をお願いしたいと思っています。
あと、だいたい4月ごろが一番鑑賞できる可能性が高いらしいので、もっと早い時期に行ってみたいと思いました。