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永田商店みんなのひまつぶし

「バイキング」は、帝国ホテルが作った用語!

2020.01.26 16:06

「バイキング」が日本オリジナルの用語で、その発祥の地が、明治以来の伝統と格式を誇るホテル、帝国ホテルだったことをご存じでしょうか。

「食べたいものを、食べたいだけ」。

この食のスタイルが生まれたのは、東京タワー竣工の年の昭和33年。当時の帝国ホテル社長の犬丸徹三さんが、デンマークで出会った食事をもとに、考案したのだそうです。

ネーミングの由来は、スタッフが映画「ヴァイキング」を見たことがきっかけだったそうで、もしその人が同じ年公開の「大怪獣バラン」(東宝)を見ていたら、バイキングは「バラン」と名づけられていたのでしょうか。

それはともかく帝国ホテルのバイキングは導入された当時から大盛況で、現在へと至ります。

「ぜひ起源を体験してみたい」と思い、予約して(半月後まで空いてなかった!さすが!)、平日ランチをいただいてきました。

ちなみに帝国ホテルの公式サイトには「大切なご家族、ご友人とのかけがえのないひとときをお過ごしください」と記されていましたが、自分自身と「かけがえのないひととき」を過ごすつもりで、がっつりぼっちでバイキングを予約しました。

国際的なビュッフェのマナーに従って

ランチの店内はムーディというより、明るく広やか。

ポロシャツなどカジュアルな服装の人も多い。料理は、入り口から、冷たい前菜、サラダやチーズ、温かいメイン料理と時計まわりに配置されていました。

さすが発祥の地・帝国ホテルだけに「バイキングの楽しみ方」というパンフレットも用意されていて、せっかくなのでそのオススメに従って、前菜からまわって「自分だけのフルコースを完成させる」方針でいくことにします。

ちなみに、この「前菜からメインへ」という「自分なりコースでいくスタイル」は、一応、国際的なビュッフェのマナーでもあります。

ただバイキングは「自由度」こそが魅力。パンフでも、がっつり行きたい人は肉から行くのもぜんぜんアリと記されていて、実際、お店の中も、しゃちほこばった空気はまったくなく、みなさん思い思いに料理を盛りつけていらっしゃり、帝国ホテルといえど楽しい雰囲気でした。

なので、私のように「帝国ホテルに一般国民の俺がまぎれ込んで、恥をかくことはないか?」などと変に緊張する必要はまったくありません。

隣りのテーブルの人々はなぜか「くら寿司」の話をしていて、危うく口をはさみそうになったものです。

料理はイ・ン・ペ・リ・ア・ル!

バイキングの料理は、さすがに美味しい!

前菜で気に入ったのが地中海料理の「アジのエスカベッシュ」。「なんかギルガメシュ叙事詩に出てきそうな名前」と思いながら食べました。

バイキング発祥の帝国ホテルだけにインフラも充実していて、冷たい料理をひんやりしたまま提供できるよう工夫されていたのも、さすがです。

▲「アジのエスカベッシュ」エスカベッシュとは地中海風の南蛮漬けのこと

「トマト信者」の私にとって、サラダコーナーにちゃんとトマトがあるのもうれしい。

案外、野菜もちゃんと食べる「ビタミン意識高い系」なので、ありがたくモリモリいただきました。

そしてメイン。ローストビーフもよかったですが、私が「俺のコースのメイン」と見なしたのは「牛フィレ肉のパイ包み焼き 赤ワインソース」。

単品で出てくるのにふさわしい料理が、おかわり自由。これは心が踊ります。

「牛フィレ肉のパイ包み焼き 赤ワインソース」

そこからはもうカオスで、再び冷菜に戻りエスカベッシュを。不足しがちな野菜をまた盛りつけて。

バイキングの豪華メンバーの中では脇役ながら気に入ったメンチカツとクリームコロッケをお替りと、もりもりお皿を重ねました。

「メンチカツ」に「カニクリームコロッケ」。普段ならメインを張れる料理がここでは脇役に

ぼっちでもたどり着けた「やりきった感」

バイキングにコーヒーと紅茶もついているので、最後にはコーヒーをいただき、なにを達成したのか不明ですが、「やりきった」という達成感にふけり、豊かな余韻を楽しみました。

当然ながら、「帝国ホテルクオリティ」のデザートもよりどりみどり

2時間までは滞在しなかったものの、結構長くいたはず。腹はぱんぱん。

思考能力も低下し、いつにも増してだらしのない顔になっていたことと思いますが、充実した気分でお会計をお願いしました。

「ご満足いただけましたか?」

「はい、美味しかったです!」

「またぜひ、いらっしゃってください」

「はいっ!」と応えたものの、帝国ホテルのバイキングのお値段は平日で税込5,800円・サービス料別と、おひとりさまでそう気軽に利用する感じではないのですが、「大切なご家族、ご友人とのかけがえのないひととき」には本当にぴったり。

いつかまたそうした機会に利用させてもらいたいものです。


favy 記事 堀田純司作 より