日本再興戦略
落合陽一氏の動画をYouTubeで見ていました。
とっても面白いことを言っていました。
すぐそこにある高齢化社会についてどう考えていくかを話してました。
例えば、工作機械(重機など)をおばぁちゃんが、スマホで操縦して(殆ど自動運転)いる姿を想像してみてください。
それなら少々身体が動けなくても家から遠隔操作して仕事をこなせる訳ですからね。おばぁちゃんのサイボーグ化というような表現をしています。もちろん、それはおばぁちゃんでなくても良い訳ですが、身体が不自由になった人でも工作機械を扱えるという極端な例の話しです。
そうすると高齢化しても働ける世の中になる可能性があります。高齢化しても社会に貢献しているという意識は、きっと人を変える原動力になるんじゃないかと言うことです。
高齢化すれば、誰しもが必ず障害者になる訳ですからね。それを補う技術があれば、不自由を感じなくてすむし社会で自立していける訳です。そうなれば、若い人では思いつかないようなことを、高齢化したサイボーグおばぁちゃんが考えつくかもわかりません。それは社会にとって大きな資産になるという訳です。
また、生協って全国にあると思うのですが、まだAmazon化はしていませんよね。これをAmazon化して、注文をすると自動で商品を持ってくるというシステムが日本では作りやすいということです。なぜなら生協のようなインフラが既に整備されているからだといいます。
生協の注文って、1週間に1回、カタログが来て、それに付属した注文書を書いて出す訳ですが、あまりにも効率が悪い旧式の方法だなぁ~と思ってました。今は結構な高齢者でもスマホを軽々と使いこなすのになぁ~って思ったりします。これをAmazon化することは可能で、そのインフラは整っているということを言っているんだと思います。
日本では、インフラストラクチャー(下支えするもの、下部構造)は強烈にあり、人工が急速に減って、かつ、海に囲まれているという地理的条件で、国境が、かたいので、人間の問題を人間が解決する必要がないので、そこにテクノロジーを入れても誰も損をしない。
現在の中国では、人が多すぎて、働く人が溢れているので、全く必要のないところに人材を入れるという話しを聞いたことがあります。日本ではそういうことをしなくても良いということです。
それでいて遊休資産があり、そこにテクノロジーを入れても、生産性があがるだけで誰にとっても損はないはずと言っています。山林もあるのに、林業を行う人がいない訳ですからね。それらは逆に大きな投資対象にもなると言うことらしいです。
これは海外投資家から見ても優良な投資対象となるという訳です。経済とテクノロジーは必ず連結していなければなりません。経済を抜きにしてテクノロジーはありえない訳です。産業革命が起こった時より、身近にそれを感じることになるのではないかと思います。
他国より早く高齢化が進んでいるので逆に新しい試みを行いやすいし、その仕組みができあがって、高齢化を克服できたら、確実に輸出戦略となるとまで言っています。つまり、可能性に満ちあふれて、日本の環境でなければ生み出せないものが沢山あるということです。世界に先がけたクリエイターになれるということです。
逆タイムマシンビジネスと言っているようです。面白い表現ですよね。
なんか話しだけ聞いているとワクワクするような老後が待っているような気になりませんか?
現実的にはテクノロジーがそれにまだまだ追いついていないということは事実だと思いますが、それに投資をしていくことを10年単位で考えていくことができれば、我々の老後は、そんなに暗いものではないと言う話しです。
昔なら、東京まで行くのに歩いていくか、馬か飛脚かという時代があったはずですが、今現在、そんなことを考えることすら思い浮かばないぐらいになりました。新幹線のチケットを買えば数時間で伊勢から東京まで行けます。
テクノロジーって当たり前になってしまうと、元に戻るという発想すらなくなってしまう訳ですからね。当たり前になるということはある意味恐ろしいことです。
この考えも賛否両論あると思いますが、頭の良い若い子の意見にも耳を傾ける勇気というのが必要なんじゃないかと思っています。