美容と漢方(新臨床中医学)
〇美容ドリンクも毒になる!?
テレビや雑誌で紹介される「美容によい」食べ物や飲み物やサプリ。
コラーゲンやプラセンタ、ヨーグルト、ローヤルゼリーなど
その他にも美容によいといわれるものはたくさんありますが、
「本当に美容によいのかな?」
と思ったことがある人は多いのではないでしょうか。
新臨床中医学的に考えますと
「美容に悪い」
という場合が意外にもたくさんあります。
コラーゲンやヨーグルトが「毒」だということではありません。
人によっては美容に効果を発揮する場合もあります。
ただし、その逆の場合もあるのです。
体質によって食べ物や飲み物、サプリメントが「薬」にもなれば「毒」にもなるのです。
生姜で美肌に!ダイエットに!
というワードを目にします。
「生姜は温める作用があり代謝を良くしてダイエットやむくみによく美肌効果があります。」なんていうことをネットやテレビ、雑誌などでもとてもよく見聞きします。
生姜は確かに温めます。
但し温める力はとても強いです。
温めてもよい「冷え体質」であれば、美容効果を発揮するかもしれません。
逆に温めると悪い「熱体質」ならどうでしょう?
「熱体質」に生姜は大敵です。
赤い吹き出物が出る人は多いです。
顔全体が赤くのぼせたようになる人もいます。
目は充血しやすくなります。
肌が乾燥する人もいます。(暑い日と寒い日では洗濯物が乾きやすいのはどちらでしょう?)
かゆみが生じやすい人も多いです。
膀胱炎が再発しやすくなる人もいます。
便秘になり便臭が強くなることだってあります。
熱体質の人が生姜を毎日大量に摂取すると上記のようなこと(それ以外にも様々な症状)が起こりやすくなります。
ほかにも美容ドリンクやプラセンタ、ローヤルゼリー、ヨーグルトなどは
「痰湿(たんしつ)体質」が大敵です。
「痰湿」とは体に溜まった不必要なもののことを指します。
痰湿がたくさん溜まるとお肌や関節、胃腸や肝臓などの内臓系のトラブルを引き起こしやすくなります。
体によいからと普段から果物を欠かさず食べたり、美容ドリンクなどを毎日摂取している人は痰湿が溜まりやすくなり要注意かもしれません。
ちなみに美容ドリンクやプラセンタ、ローヤルゼリーなどは
「虚(きょ)体質」
に向いています。
「虚」は体の中の必要なエネルギーや栄養が不足している状態を指します。
美容ドリンクやプラセンタなどが、体に足りないエネルギーや栄養を補充して美容の一助となってくれるのですが、一つだけ注意点があります。
不足するのはエネルギーか栄養物質か?
不足する栄養(エネルギー)は何か?
です。
漢方的なエネルギーとは「陽気」と「気」のことを指し、
栄養物質とは「血(けつ)」「精」「津液(しんえき)」を指します。
これらの中からその人に合った足りないものを補充していかなければなりません。
補充するものを間違えますとかえって逆効果になります。
美容によいからと言われているものをやみくもに摂取して健康や美容を害したなんてことはとてもとてもよくある話です。
新臨床中医学を通して考えますと
私にピッタリ合った美容方法が分かるだけでなく
私にまったく合わない美容方法も分かります。
美容はまず「自身の体質を把握する」ことです。
体質が分かれば、あとは体質改善です。
体の中から改善していけば
肌は本来の機能が働くようになり
乾いた皮膚は潤い艶を取り戻し、くすんだ肌は明るくなり、抜け毛がひどくやせ細った髪は抜け落ちにくく太さが戻りやすくなります。
病気の相談で漢方治療をしていたら体質改善されて
「最近若くなったね」「綺麗になったね」
と周りから言われるようになった。という話は池田東洋堂薬局ではよくあります。
体の中から改善する美容のご相談は
北九州市にあります池田東洋堂薬局まで。