人間関係の注意点
人とは深く関わらないほうがいい。
友人でも恋人でも、ひいては家族でさえも。
美輪明宏さんが繰り返し主張するように、腹六分でとどめておくのが賢明だ。
深い仲になればなるほど、相手の短所や欠点、嫌な面が露呈してしまい、それを見て知り気分が害される。
すると相手に嫌気がさし、そこで関係は破綻して後味の悪い結末となってしまう。
だから人とは腹六分、もしくはそれ以下にとどめておくことだ。
そうすればお互い片足を突っ込む程度の関係性で、+面も-面も全てを曝け出さずに済む。妙な腹の探りあいも、妬みや嫉みや憎悪も、怒りや責任転嫁も一切おきない。
親しくなりたい人物がいても、つかず離れずの程よい距離感がベスト。重厚な壁を間に隔てることだ。
また、人に勝手な期待をするのも御法度。なぜなら人間は自分の期待通りにはならないのだから。
相手に勝手なイメージをつけ美化し、理想の人物に創り上げるなど愚行。
妄想との相違点が見つかると、その相手への点数は下がり減滅する。
一方的に期待を寄せておいて、期待外れだと嫌悪感を勝手に抱かれるのだから、期待をかけられた方はたまったもんではない。
人に期待は無用。
最初から零点として品定めすること。そうすれば些細なことをしてもらっただけでも、深く感動し好印象を与えることができるだろう。
人間関係は本当に面倒くさいし疲れるもの。
でも、そこで良くも悪くも摩擦を起こすことで魂に磨きがかかる。
去年、ある宗教の霊能者にこう言われた。
「人間は書いて字のごとく、人の間を上手くすり抜けて生きていく」のだと。
裸一貫で真正面からあたっても即座に粉砕するだけ。
哲学でも心理学でもいいから、知識という武器を携帯して、正面突破しようとせず華麗にすり抜けること。
それが人間関係の泥沼にはまらず賢く生きていく術だ。