1日30分も歩かない高齢者は肺炎やインフルエンザの死亡リスクが33%も高くなる
インフルエンザが流行して、京都の一部の小学校では学級閉鎖になっているクラスもあるようです。
そのインフルエンザや肺炎に関係するニュースを目にしました。肺炎も皆さんご存じかと思いますが、肺炎は先進国の死因上位に位置していて、特に65歳以上の高齢者に肺炎による死亡が多いとのことです。
今回のテーマは、
肺炎やインフルエンザの死亡リスクは、普段の歩く時間で変わる。
というものです。
北海道大学の鵜川 重和先生らは、日本の高齢者を対象に、日常的に歩く時間が肺炎またはインフルエンザによる死亡と関係するかどうかを検討されました。
◾️分析対象
日本人のがんリスクの評価を目的とした疫学研究「JACCスタディ」に参加した、65~79歳の日本人2万2280人(男性9067人、女性1万3213人)
◾️質問内容
「平均すると1日にどのくらい屋内または屋外を歩いていますか?」
◾️回答方法
- 30分未満
- 30分
- 30分〜54分
- 60分以上
の中から選択
1日30分未満の歩行では
死亡リスクが33%アップ
約12年の追跡期間中に死亡した方のうち、1203人(男性731人、女性472人)の死因が肺炎またはインフルエンザで、見えてきた結果は以下の通りです。
・過去に心筋梗塞と脳卒中の経験がない人たち
1日の歩行時間が30分のグループと比較して、1時間以上歩行していたグループの肺炎またはインフルエンザによる死亡リスクは10%低くなった
反対に、歩行時間が0.5時間未満のグループのリスクは、33%高くなった
・過去に心筋梗塞を経験された人たち
1日の歩行時間が30分のグループに比べ、1時間以上歩行するグループの肺炎またはインフルエンザによる死亡リスクは34%低かった
というような内容でした。
高齢者の方が、1日に1時間以上歩くと肺炎またはインフルエンザによる死亡リスクが確実に下がる可能性が示されました。
私たちのゆがみなおし整体を受けてくださっている患者さんの中には、大病院などの医療関係者の方が多くいらっしゃいます。
その医療従事者の皆さまに言われるのは「西田整骨院の整体は、予防医学ですよね」ということ。
※予防医学とは言葉のとおり、病気にかからないようにするために予防する医学のこと
過ごしやすい人間の自然な体の形、ベストな体の形は決まっていますが、それを「解剖学的基本の肢位」といいます。
私たちの歪みなおし整体で目指す患者さまの体の形はこの解剖学的基本の肢位で、その形に最大限近づけるために集中して取り組んでいます。
私たちは病気を治せません。ですが、その病気になる前に、健康な体を患者さま自らで作っていただけるための土台づくりに貢献する。その役割に徹してまいりたいと思います。