なぜ精神科医は薬の治療を重要視するのか？

それは薬を出して患者さんを医療につなぐため？

薬を出せば短時間の診察ですむ？

薬のことを勉強していない？

それもあります

薬を無くす顧問薬剤師伊庭（いば）聡です

しかし一番は、

患者さんの病態を把握して

それに合った薬を出すことができれば、

必ず改善すると

信じ切っているからです

（これは精神科医だけでない話）

ではなぜ、

精神科医は薬を減らそうとしないのか？

たとえ苦痛な副作用が出ていたとしても

患者さんにとって症状を

薬によってとることが最優先だと

思っているからです

ときには体の病気（心臓や血液系の病気）よりも

精神症状の改善が優先だと考えるからです

では減薬の注意点はなんだろう？

それは

全身の副作用や離脱症状の可能性があること

減断薬において、本当に誰しもがこれが良いと

いう確かなノウハウはないこと

減薬が進んでくると、

薬への感受性が高まること

これらを知っておくことなのです