ZIPANG-4 TOKIO 2020 ~トヨタ自動車、「豊作計画」~ 農業IT管理ツールを刷新!
はじめに 記事をお届けするに当たり、昨夏、関東・東北地域を直撃した、強烈な台風19号と、続く21号の記録的な豪雨で、千葉や栃木、福島など5県の34河川で浸水被害や土砂災害により亡くなられた方々を始め、多岐に亘って被災された皆様へ心よりお見舞い申し上げます。また、このたび我が国の世界遺産である沖縄のシンボル首里城の正殿等主要部分の全焼被害が発生。やりきれぬ国民的ショックも癒えぬ中、重ねて2019年12月4日、アフガニスタン東部で長年医療と共に当地に用水路を完成させた国民的英雄、中村哲医師の暗殺事件が続きました。余りにも大き過ぎる一連の悲報に暮れた昨今です。今私達は世界平和の為に何が出来るか…?中村氏が遺した後姿から一人ひとりが何かを学び取り、その実践こそが目指した真の世界樹に繋がるものと思います。謹んで哀悼の意を捧げつつ。合掌
-適応品目の拡大に加え、ニーズに合わせた機能選択が可能-
従来から対応していた米・麦・大豆に加え、野菜・果樹・畜産など
適応品目を拡大するとともに、生産分野における作業行程管理の機能や、販売や経営などもサポートする機能を追加し*1、より広範囲に農業経営に寄与!
サグワットファーマーズ「農園ギャラリー」
トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ)は、農業IT管理ツール「豊作計画」を刷新し、4月より提供を開始します。
昨年10月より実証を開始し、愛知県の農業生産法人サグワットファーマーズ(株)※など3か所でトライアルを実施しています。
トヨタは2014年から、多くの課題を抱える日本の農業に貢献すべく、トヨタ生産方式の考え方を織り込んだ「豊作計画」を開発・導入し、農業の生産性向上に向けた取り組みを進めて進めています。
この「豊作計画」は、広範囲に分断して存在する水田を集約的に管理し、効率的な農作業を可能とするために開発したクラウドサービスです。
現在、全国94の農業経営体に導入されており、作業工程やコストの異常管理を通じて育苗工程での作りすぎのムダ削減等、日本の農業事業の経営改善において、大きな成果を上げています。
今回の新たな「豊作計画」では、農業経営体からの要請に基づき、米作だけでなく、露地野菜やハウス栽培等に幅広く適用できるよう、適応品目を野菜・果樹・畜産などにも拡大しました。
また、受注・人員・生産・出荷・在庫の一連の情報を一元管理する新機能*2を追加することで、例えば受注生産である野菜作りの生産計画の精度向上による廃棄ロスや出荷遅れの低減や経営者の負担となっていた生産・人員計画の作成や管理業務の効率化も可能にしました。
システムラインアップは、「Type A」・「Type B」・「Type C」の3種類*3を設定しました。また、経営管理・帳票出力・農機管理・環境管理などの機能をオプション設定とし、お客様のニーズに合わせた選択を可能としています。
トヨタは、今後も「豊作計画」を進化させ、日本の農業の持続的成長に広く貢献していくことでしょう。
「豊作計画」システムラインアップ
Type A
従来の「豊作計画」を踏襲し、米、麦、大豆など、土地利用型作物が主な対象品目
従来と比較し、アカウントあたり30%以上の価格低減を実現。
Type B
野菜や果樹、畜産、林業といった、幅広い作物・品目が主な対象
受注・出荷・生育・在庫・人員(パート社員・従業員)にもとづく計画立案が可能。
Type C
Type A、Type Bのいずれの品目にも対応。
新たなオプション項目
経営管理
入力データをもとに、品目毎の売り上げから、利益率の高い作物を見える化する「成績表」、面積・収量・売上の「シミュレーション」などの機能により、収益性向上に寄与
帳票出力
入力データを用い、委託作業における請求書の発行・管理が可能。入力ミスなどによる不要な工数を削減。また、日々の日報をメール配信し、円滑な作業進捗の共有が可能
農機管理
農業機械の稼働実績から、点検更新時期やコストを管理。繁忙期の故障を未然に防止し、機械のランニングコストを低減。燃料の免税申請の工数低減にも寄与。
環境管理*4
ハウス内の温度・湿度・CO2濃度などのデータを入力することで栽培環境を見える化し、計画へ自動的に反映。環境データから精度の高い計画を作成し、工数を削減。
「豊作計画」新機能の概要
*1 商品体系によって設定が異なります
*2 「Type B」、「Type C」
*3 お客様によっては、通常数回に分けて収穫する品目を一度に収穫する場合もあるため、品目で一律に分類するわけではなく、お客様のニーズに合わせて最適なサービスを提供します
*4 施設栽培にのみ対応
本サービスに関する農業関係者向けお問い合わせ窓口
トヨタ自動車株式会社 アグリバイオ事業部 豊作計画サポートセンター 0120-59-8039
参考
人と地域をつなぎ感動できる農業 サグワットファーマーズ
※農業生産法人サグワットファーマーズ(株)とは
「私たちが考える農業は、人から人へ農産物を通じて感動を分かち合いながら、地域とともに暮らし発展していくのが、農業だと信じています。
このような企業理念のもと、ぶどう栽培が主力の農業経営から、新たにミニトマトの生産も開始することで期間雇用であった従業員を年間で雇用できるよう経営形態を一新しました。
又、遊休農地を活用し地産地消の観点から、生産した農産物を当社直売所で販売することで、生産者と地域の方との交流も生まれ、農業を目指す未来の担い手の育成にもつなげていきたいと考えています。」
「社名の由来は、農業に欠かせない「太陽(SUN)」、「土(GROUND)」、「水(WATER)」の頭文字をとり「SuGWat」 そして最も重要な作り手の「農業者(farmers)」を付けた造語になります。 それぞれが重なり合うと緑色の芽が出てきます。 芽を出したその先には、スタッフ一人一人の力で、綺麗な花を咲かせ、大きな実を育てもらいたいと思っています。
代表取締役 鈴木史延
旬農体験
巨峰収穫体験の風景
ミニトマト農園
やさい農園風景
従来の農業体験では伝えたい農業のすばらしさや食べ物の大切さを表現することが出来なかったので「旬農体験」を立ち上げ、旬の野菜畑で「野菜のあれこれ」をクイズ形式にしたり「農家あるある」を話しながら楽しく収穫体験をして頂き、収穫した野菜をみんなで食べて、食べ物への感謝と農業に対する興味を持ってもらいたいと思い行っているとのことです。
お問い合わせ
大府のぶどう直売・巨峰狩り・ミニトマト栽培・野菜栽培
サグワットファーマーズ株式会社
〒474-0021 愛知県大府市長根町五丁目63
TEL:0562-46-3707
鎹八咫烏 記
伊勢「斎宮」明和町観光大使
石川県 いしかわ観光特使
協力(敬称略)
トヨタ自動車株式会社(TOYOTA MOTOR CORPORATION)
〒471-8571 愛知県豊田市トヨタ町1番地 代表番号 0565-28-2121
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早速、読者からのご意見が届いておりますので、ご紹介いたします。
『読者の声』
観光業も昨今IT化が進んでおりますが、農業も同じく進化が早いですね。
日本も少子高齢社会である以上、これまで以上に農業に人員を割くことが出来ない実情があると思います。
その中でITを活用することで生産量の向上だけでなく、生産効率を上げることで”無駄”な労働力を削減する効果も見込めそうです。
話は少し逸れますが農業=肉体労働のイメージがある中で、高齢者や障害者の方でも取り組むことの出来る農業方式もあるらしく、こうした上記取り組みが収益化に結びついて日本の労働生産力が向上することに期待したい所です。「収益化」がカギを握ると思います。