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嗜好性のモンダイ。

2020.01.30 08:45

こんにちは!

necco舎のはなこです。



昨日、今日と季節外れの暖かさですねー。


本来ならば1年で一番寒い季節であるはずのこの時期、

こんなに暖かくていいんだろうか???



犬たちは日向で気持ちよさそうですが、

これも地球温暖化の兆候なんだろうか?と思うと

よかった、よかったとばかりは言っていられず。




温暖化。


もう取り返しのつかない臨界点を越えてしまったのでは?という

専門家の意見も見聞きしますが


今さら遅いなんて思わず

まずはひとりひとりが生活を見直すところから始めなくちゃですよね。



ストローがどうのこうのと言ってる場合じゃない気がします。





さてさて、

以前目にして、いつかブログにアップしたいと思いながら

忘れていたことを思い出しました^^



なるほどごはんは大事だな、

ごはんで身体が変わるんだな、ということが

よくわかるモノだったのです。





犬たちにも好みがあります。


お肉はやっぱり大好きだし、

甘いものも好き。


野菜はあんまり食がすすまないけど

ドライフードならよく食べてくれる。


などなど。





「よく食べてくれる」というものは

それがたとえ食性から外れたものでなかったとしても



特に、

ユーカリだけ、とか笹の葉だけ、を食べるような

限られた食性の動物でなく

犬を含めた雑食動物に関しては



決して”いいもの”というわけではないんだということは

考えておくべきなのではないか、ということです。






この写真は、山口県宇部市にある「ときわ動物園」のWebサイトにある

飼育員さんのブログからお借りしたものです。


ときわ動物園にはいろんな種類のサルがいます。

当然、種類によって食性も好みも違いはあるのでしょうけれども

猿という種からすると、みな雑食の子たちです。





おサルさんと言えば、バナナですが(笑)


少しずつ種は違えど、

ときわ動物園のおサルさんたちも

みんなバナナやリンゴなどの果物が大好きだそうです。





そこで、動物園で主として与えていた食事は

上の写真の右のようなもの。



果物にはビタミンやミネラルや各種ポリフェノールなどの栄養素が

たくさん含まれているし

果物以外にも野菜だってたくさん食べている。


動物園の猿たちにとって、決して”悪い食事”というワケではないと思います。





でも、日本で普通に手に入る果物は

野生の猿たちが

自分たちの生活域で手に入れることができる果物と違って糖度が高く

人間に好まれるように改良されています。




ときわ動物園の猿たちはそれまで

右の写真のような食事で概ね健康状態に問題はなかったそうですが


他の動物園の報告では

そういう果物(糖分)を与えることで

猿たちの糖尿病や虫歯が増えることが確認されるようになった…と。




一方、野生のサルたちは

当然果物も食べるでしょうが、

堅い木の実や野草なども口にしているはず。



前年に発表されたという、

動物たちの食についてのイギリスの動物園の論文の後押しもあって


ときわ動物園では、数年前から左側の写真のように

野菜中心の食事に、

園内で取れる野草や木の実なども混ぜて与えるようにしたところ



痩せていたトクモンキーの身体が大きくなってきたり

毛並みが悪かったシシオザルのたてがみが立派になってきたり

群れの中の喧嘩が減ってきたり、と


どんどん調子がよくなっている実感があったそうなのです。




果物を抜いた分、糖分は減っているはずなのに

身体が大きくなった、というのは

健康を取り戻したからなのでしょうか。




どんなメカニズムなのかはわからないけれど


飼育員さんたちの実感は

大いに参考になるんじゃないかな、と思います。




家族である犬たちが

喜んで食べてくれれば、私たちは嬉しいです。


だから、

「よく食べてくれるもの」を与えたい。



野菜を与えても残しがちだったりすると

「無理して食べさせなくても、ね」と考えるし


これならよく食べてくれる、というドライフードに

頼りたい気持ちになったりするのは

すごくよくわかる。



でも、

ドライフードは「犬が喜んで食べてくれる」ものでなければ売れないので

嗜好性を高めるためにいろんなものが添加されています。



次回も買ってもらう、選んでもらうために

「犬が好んで食べる」ということを

優先順位の「かなり上位」に置いて作られているということを

意識する必要があると思うし



それは、決して

犬の身体にとってプラスになるものばかりではない、ということを


少なくとも、それを選んで与える私たちは

考える必要があるのではないかと思います。



私は犬にも野菜は必要だと考えています。


だから「ウチの子、野菜嫌いなんです」と言って

野菜をやめてしまう飼い主さんの声を聞くと

もったいないな、と思ってしまいます。



やっぱり

喜んで食べてくれるものをあげたい気持ちはわかるしねー。




我が家は預かりボランティアをしているので

いままで何頭かの犬たちを動物愛護センターから迎えました。


それまでどんな食生活を送っていたのか

ぜんぜん知らない子たちです。



でも、ごはんはウチの子たちと一緒。


最初はドライフードに少しずつ野菜を混ぜて、

徐々に同じものを食べられるようにしています。


はじめは野菜だけ避けて食べる子が多いですが

1か月後には皆、普通に野菜を食べるようになりますし、


むしろ生野菜のおやつなどは喜んで食べるようになります。




食は経験なので

食べ慣れないものを警戒して避けたり、

美味しいと感じられないのは仕方のないこと。



私自身も

子どもの頃、母の煮ものを見ては

「あ~、これよりハンバーグが食べたい~」と思っていました。




でも今は、

しぶしぶ食べていた母の根菜ばかりの煮ものが最高に美味しいし



スーパーで見かけると買わずにはいられない菜の花も

(昨日もお浸しにして食べました^^)


子どもの頃は「苦い、美味しくない」と思っていました。




嫌いと思いながらも

気づいたら大好物になっていた、というのは

決して珍しいことではないですよね。



それは、たとえちょっとずつでも

食べ続けていたからこそです。



コレ、嫌い!と言って

その後ずっと食べないで成長したら


多分、今も母の煮ものを美味しいとは思わないでしょう。




犬たちはものすごく賢いです。

けれども美味しいものの誘惑には負けがち(笑)


だから、野菜よりもドライフードを好むのはよーくわかります。



野菜いっぱいよりも、

お肉いっぱいの方が喜ぶかもしれないし


野菜を与えると「プイ!」と横を向いてしまうこともあるでしょう。




でも、人間側が根負けせずに

ちょっとずつでも野菜を加えてほしいなーと思います。




…とか言って、

私が一番誘惑に負けがちなので


甘いものばっかり食べないようにしなければねー^^;




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