見立て
2020.01.31 23:10
ベテランの大工さんに聞いたことがあります。
昔、外宮の前で一人で治療院を立ち上げた時です。
この作業(家を建てるような作業ではありませんが)をするのに図面とかあるん?
って聞いたら、図面は頭の中だと言ってました。
それは教えられたからできる訳ではありません。経験もそうですが、見立てのセンスが大きく関係します。素人から見たら、そんな大工さんは魔法使いです。
アッと言うまに組み立てるのですからね。しかし、大工さんから見たらキチンとした計算があり、センスで数多くの現場を乗り越えてきた経験がある訳です。
だから、朝飯前の作業です。
感の良い人なら、パッパと作業をして、件数をこなしていきます。 仕事の時間は、その人の能力を左右します。センスの善し悪しは時間にあらわれます。
もちろん、難しい作業にはベテランでも時間がかかりますが、その時間を短縮する努力は、その人の技術を向上させます。
一定の訓練を地道に繰り返し、時間に追われるように仕事をしていれば、自然にそういう技術はついてきます。同じことをするのなら、短時間で行うようにした方が能力が高くなるのは物理的に当たり前の話しです。その目標を立て、努力を積み重ねることでしか、上手くなる方法はないなぁ~と思います。
これもうまくなるコツだと言えます。
時間が余れば、その人の話を聞いてあげられる時間も増えるし、通常の医療機関ではできないことを鍼灸院という特殊な空間でやってあげる時間も増えます。もちろん、時間が短くても調整できれば、総数を増やすことも可能でしょう。
鍼灸を魅力あるものにしたい。
そんな願いがあります。その為にも、技術を高めていって欲しいという願いがあります。そんな願いを込め勉強会の宣伝です。