【hairmake arch】山田大樹 オフィシャル

ピアス、タトゥー、整形

2019.05.21 00:06

私が中高生だった頃

”ピアス”は、ファッションと不良の表現だった。

まだ80年代の名残もあり

”ヤンキー”も残っていたが、

”チーマー”から”カラーギャング”へ移行する過渡期でもあった。

高校に進学する際に、

長めの横の毛に隠れてピアスをして入学するのが

”イケ”てた。

しかし、親世代からは

「健康に授かった綺麗な体に傷をつけて!」

と、こっぴどく叱られるものだった。

 

上京する頃

港区や渋谷区では夜遊びが盛んで、

HIP-HOPやバンドマンが”イケ”てた。

海外のミュージシャンに憧れてタトゥーをいれる人が出始めた。

ワンポイントから、背中一面まで。

周りにも、珍しくないくらい入れている人がいた。

これも「取り返しのつかない事を…」

と、見られていた。

 

これらの行為が、今では比較的当たり前になって

なんなら皮膚科で丁寧にピアスの穴を高校生が空ける時代になった。

 

そして”美容整形”も、かなり身近になった。

二重くらいなら、普通の子でもしてるし

40代もボトックスやヒアルロン酸なら、サプリメント感覚になっている。

 

理想のボディを得るためにジムに通い、部位を選定して絞れる。

歯の矯正も、かなりの比率で(特に女児)はしている。

小中学校の進学へのタイミングで脱毛をする人も少なくない。

 

「美容」の領域も広がってきて

ー(マイナス)⇒0 にする為ではなく、

0以上を、もっと+(プラス)に、

「もっとなりたい自分(あるべき理想像)」

にするために、お金を掛けて整える事が「普通」になってきてる気がする。

 

美容室も、既存の概念に捉われず

「自然に近い状態の美しさ」から

「人工的でも、周りから褒められる美しさ」の領域までを

提供しなければいけないフェイズに入った気がします。