#90 菜の花ウォッチングと雛の吊るし飾り展
【福井尚子・高志】
二宮町の名所のひとつ、吾妻山公園。私たちが二宮への引っ越しを迷っているとき、移住の先輩に言われたのが「引っ越しても引っ越さなくても、とりあえず吾妻山には登ったほうがいい!」ということ。それぐらい二宮に住む人に愛されている場所です。
そんな吾妻山が特に美しいのが、1月から2月の菜の花の季節。早咲きの菜の花が満開を迎えて、一足早い春を告げてくれます。
去年はちょうど出産の時期で行けなかったのですが、今年は娘も一緒に、3人で登ってきました!
吾妻山の登り口は4つあるのですが、今回登るのは駅から一番近い役場口です。こちらの入り口は階段から始まるのですが、その数なんと300段!スタートからなかなかハードです。
途中で休みながら呼吸を整えて階段を登ると、水仙が迎えてくれます。甘い香りに疲れも癒やされます。
階段を登りきったのでもうすぐ山頂かと看板を見ると、「現在地」が役場口からほとんど進んでいないように見えて、一瞬絶望します。
でも大丈夫!ここからは比較的ゆるやかな上り坂です。
花を眺めながら、散策を楽しみます。
山頂に到着すると疲れも吹き飛ぶ景色が待っていました。
天気の良い日は富士山も見ることができます。(右手に見える白い山が富士山です)
菜の花に近づいて写真を撮ることができるスポットもありました。
山頂にいる人たちは写真を撮ったり、景色を眺めながらおしゃべりをしたり、お弁当を食べたり。思い思いにくつろいでいる様子。私たちも持ってきたデコポンを食べながら、気持ちの良い時間を過ごしました。
この時期、二宮町では「菜の花ウォッチング」というイベントが開催され、スタンプラリーや地場産品の販売や出店の他、太鼓のパフォーマンスやピアノとギターのコンサートが開催されるなど、町をあげて盛り上がっています。
ちょうど近くのお寺で、関連イベント「雛の吊るし飾り展」があるとのことで、そちらにも足を伸ばしました。
このとき会場となっていたのは、団地と駅の間あたりに位置するお寺、知足寺です。
吊るし雛がはじまったのは、江戸時代のこと。雛人形はとても高価なものだったので、一般の家庭では、お母さんやおばあちゃん、近所の人たちで小さな人形をつくって持ち寄り、吊るし雛をつくったのだそう。
今回の展示は、二宮町や近隣在住の方の寄贈のものです。
干支や花、食べ物、道具、などよく見ると様々なものが吊るされています。
ひとつひとつのかわいらしいお人形には、財運に恵まれますように、美しく健やかに育ちますように、など願いが込められているそうです。
たくさんのつるし雛がひとつのところに集まる様子はとても華やかでした。
菜の花ウォッチングは2月17日(月)まで開催されています。雛の吊るし飾り展も、2月14日(金)〜17日(月)は場所を変えて、川勾神社で開催されるそう。ぜひ、この機会に二宮を訪れてみてはいかがでしょうか。
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