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【有料メルマガのご案内】「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」 第37話 生物兵器開発中に事件が発生したと噂されている新型コロナウイルスのパンデミック 1 とりあえずこれまでの経過

2020.02.02 03:00

「宇田川敬介の日本の裏側の見えない話」

第37話 生物兵器開発中に事件が発生したと噂されている新型コロナウイルスのパンデミック

1 とりあえずこれまでの経過

 今回第37話は、実はイランのソレイマニ司令官死後のイラン屋中東の内容に関して考えて見るつもりでした。

2019年の年末は、二つの大きな事件があり、その後1月にかけてその派生とも思える事件が様々に出てきているということになります。

その一つは前回まで行っていたカルロス・ゴーン容疑者の日本脱出です。

単純に日本の「司法制度」ということや、日本の入国管理ということが翁問題になっています。

しかし、それ以上にゴーン氏のパーソナリティに存在するフランスの植民地支配的人種差別や、あるいは、アラブボイコットの件など、様々な内容がその中に入っているということになってくるのではないでしょうか。

司法というのは、一つの国家の主権を表しているものであり、その法律を否定するというのは、そのまま主権を否定するという行為です。

日本の資本制度はそのようなことをわかっているのかということが大きな問題ですし、マスコミはもっと大きな問題として、日本が貶められているという自覚を持った報道を行わなけれなならないのではないでしょうか。

もう一つは、イランの情勢の変化です。

もともとはキルクークにおいて、アメリカ兵4名がヒズボラに襲撃されたことによって大きな問題になっています。

カダイブヒズボラというイラクのテロ組織は、その上層部にイランの革命防衛隊を持ったシーア派のイスラム教過激派集団です。

私が「過激派」という言葉を使うのは、結構珍しいというか、実際にはそのような言葉はあまり使いたくありません。

原理主義という言葉は使いますが、なんでも話し合いなどによらず、武力またはテロ行為で解決を計るというようなことを考えているのは、まさに大きな問題になっているのではないかと考えられます。

その情勢に関しては第38話以降においてその時の話題も交えて行うことにしましょう。

さて、もう一つは、ロシアの憲法改正とメドベージェフ大統領以下の総辞職です。

これはなかなか大きな事件です。

しかし、そのことをあまり大きく報じているところは少なく日本では「隣国」でありながらその危機を全く把握していないということが言えます。

ロシアに関しては、そもそも昨年に軍のシステムのハッキング問題があり、その後ハッキング問題に関してインドの会社が再構築しているということになります。

ロシアは、日本にその内容を依頼しようとしていましたが、残念ながら日本は全く触手を伸ばさなかったのです。

そこでインドにかすめ取られてしまったということにあります。

まあ、日本の情報の不足ということが大きな問題になっているということが言えるのではないかと思います。

このロシアの政権の異常も、2020年の様々なところでの問題につながるのではないかと思います。

そしてもう一つが、「新型コロナウイルス」です。

12が31日に、一本鎖(+)RNAウイルスが最初にWHOに報告されました。

2020年1月7日の中国中央テレビ報道によると、この肺炎の病原体は新型のコロナウイルスであるとされています。

世界保健機関(WHO)の発表によれば新型コロナウイルスによる肺炎の致死率は3%程度と推定されています。

これはSARSの致死率の9.6%よりも低くそれほど大きな被害性はないといわれています。

このためにWHOは危険性が少ないと当初(この時点で)発表していたのです。

なお、スペインかぜが世界的に大流行した時の致死率は、不正確ながら2.5%以上と推定されています。

この新型コロナウイルスの感染の広がりを見てゆきましょう。

2019年12月8日、武漢市で原因不明の肺炎患者が最初に報告されました。

このときは公表されませんでしたが、12月30日、保健機関が作成した内部報告の公文書「原因不明の肺炎の治療の改善に関する緊急通知」がインターネット上で出回理始めました。

このことによって、翌31日に湖北省武漢市疾病予防センターは、武漢市で原因不明の肺炎が発生していること、患者が華南海鮮市場の出店者であることを認めました。

国家衛生健康委員会も既に専門家を現地に派遣します。

31日午後、武漢市衛生健康委員会は合計27件の症例があり、そのうち7人が重症で、2人がまもなく退院すると報告します。

中国はこのようにネットで誰かが明らかにしないとすべて情報を隠蔽してしまいますので、非常に困ったものです。

2020年1月1日、江漢区市場監督局と衛生健康局は局地的流行の中心地とされる華南海鮮市場を閉鎖しました。

ちなみに「1月1日」となっていますが、中国は1月25日が「春節」で、正月になります。

日本の「1月1日」はあくまでも太陽暦の正月であって、中国では太陰暦で祝うので、この時は普通の平日と同じです。

基本的には、年末、ん本で言うところの12月のはじめというような感じであると思ってください。

年末にお祝い用の魚を売る魚市場が閉鎖されたということになります。

日本でたとえて言えば、12月10日くらいに築地が閉鎖されるような感じであると思っていただいて良いかもしれません。

しかし、日本のように寿司屋生魚を食べる習慣もないので、それほど大ごとにはならなかったのです。

 1月5日の武漢市衛生健康委員会の発表によると、午前8時の時点で原因不明の肺炎の患者は合計59人で、そのうち7人が重症であり、他の患者の容態は安定していると発表していました。

すべての患者は武漢市内の医療機関で隔離治療を受けており、死亡者は発表されていません。

発症例のうち、最も早いものの発症時期は2019年12月12日、最近のもので12月29日となっていました。

12月12日に発症しているのに、この時期まで隠ぺいしていたことになります。

まあ、普通の肺炎でしかないと思ってた「過失」かもしれません。

疫学調査によると、一部の患者は華南海鮮卸売市場の入居者で、ヒトからヒトへの感染の形跡は確認されず、医療スタッフの感染も発生していませんでした。

またインフルエンザ、鳥インフルエンザ、アデノウイルス感染症、重症急性呼吸器症候群、中東呼吸器症候群などのウイルスはいずれも検出されなかったのです。

 1月8日、武漢市衛生健康委員会は、8人の患者の退院を発表しました。

8人の患者は数カ所の病院で隔離されましたが、のちに全員が武漢金銀潭病院に収容されています。

 1月9日夜、61歳の男性患者が死亡したと発表があります。

死亡例が発表されたのが初めてということになります。

この時点でもあまり大ごとではないというような感じになっています。

1月11日、武漢市衛生健康委員会は、肺炎の患者計41人のうち、1人が死亡、7人が重症で、2人が既に退院したと発表しています。

また、医療スタッフを含む739人の接触者全員に症状は見られなかったとしています。

 1月15日0時過ぎ、69歳の男性患者が死亡します。

2人目の死亡者です。

武漢市衛生健康委員会の発表によると、1月18日に1人、19日に1人、20日に2人、21日に3人の患者が死亡したと発表されます。

22日以降に死亡者数が急増します。

この数字の拡大は何なのかということになります。

 1月19日、広東省深セン市で1人の感染が確認されます。

患者は元日の前後に武漢市に訪れたことがあり、1月3日に深セン市に戻った直後に発熱があったといいます。

つまり場所は別でも武漢と関係があるということになるのです。

つまりこの時点では人から人への感染はなかったということになります。

 1月20日、北京市大興区で2人の感染が確認されます。

同日夜に広東省深?市・珠海市などで新たに13人、北京市で新たに3人、上海市で1人の感染が確認されます。

うち珠海市の3人は家族間の感染と見られます。

ほとんどの症例は武漢市での滞在歴がありますが、家族間の感染などは必ずしも大丈夫というものではありません。

つまりこの辺りで人から人への感染も疑われ始めたということになります。

 1月21日の湖北省衛生健康委員会の発表によると、武漢市近郊の黄岡市でも12人の感染者が確認されました。

また、同月22日に荊州市でも6人の感染が確認されます。

一方、中国国内メディア・三聯生活週刊の取材によると、武漢市内の病院のウイルス検出薬品と収容能力は既に限界に達したため、感染の疑いのある一部の患者は病院に収容されず毎日通院しなければならなかったと報道しています。

 1月23日、22日に河北省滄州市で死亡した80歳男性は感染が確認され、湖北省外の初めての死者となったのでえす。

 1月24日、黒竜江省綏化市で1人の感染と死亡が確認されます。

 感染の拡大により、故宮博物院や上海ディズニーランドなど、春節の連休で人気な中国国内の施設は1月25日より休業します。

また、24日に中国高速鉄道の天津車両基地に所属する乗務員数人は感染が確認されたため、当該車両基地はしばらく閉鎖されました。

そして1月25日の春節です。

 1月25日、武漢市で感染者と思われる62歳の医師が肺炎により死亡しましたが、地元の保健当局は、死亡した医師はすでに退職していると発表しました。

つまり、医療行為によって人から人への感染はなかったようにしていたのです。

 感染の拡大により、武漢市側は1月23日午前10時より、人の出入りを制限し始め、武漢市内の空港、鉄道駅、フェリー、バスおよび武漢地下鉄は営業停止となり、閉鎖されました。

記者の取材によると、多くの人が10時前に武漢市を脱出しようと漢口駅に集まっていました。

近郊の黄岡市も夜24時から人の出入りを制限し、市内の交通機関を停止します。

また、同日から鄂州市・天門市・仙桃市・潜江市・赤壁市・枝江市・利川市・咸寧市・荊門市・当陽市・黄石市・恩施市・孝感市も市内の交通機関を停止しています。

武漢当局は、26日午前0時から市の中心部で許可された車以外通行を禁止することを明らかにしています。

無料のタクシー合わせて6000台をすでに配備したとし、市民の自家用車での外出を禁じたのです。

これが中国の春節までの流れです。

では日本ではどのようになっていたのでしょうか。

 2020年1月16日、国立感染症研究所の検査により、1月3日から発熱で、1月6日に日本国内の医療機関を受診しに行った武漢市に渡航歴のある神奈川県在住の30代中国人男性が新型コロナウイルスに感染したと判明します。

当該患者は1月10日に入院し、その後快復したため、1月15日に退院したといいます。

また、当該患者も華南海鮮市場に行ったことがないのに、武漢市で感染の疑いのある父親と一緒に生活したと見られます。

つまり、この時点で人から人への感染が拡大されたということになるのです。

 1月24日、東京都内の病院で入院していた外国人旅行者の感染が確認されました。

国内2例目となった発症者は、湖北省武漢市在住の40代男性で、渡航前の14日から発熱があり、現地の医療機関を受診したが肺炎と診断されず、経過観察の状態で来日したひとでした。

男性は19日に香港国際空港で乗り継いで日本に入国し、22日に日本で受診したところ肺炎の兆候があったため入院したといいいます。

同日、外務省は湖北省に対する感染症危険情報をレベル3(渡航中止勧告)に引き上げました。

 1月25日、同じく武漢市在住の30代女性旅行者の感染が確認されました。

女性は18日に日本に入国し、21日の夜から発熱と咳があり、23日に東京都内の医療機関を受診します。

 1月26日、22日に入国し、24日に愛知県内の医療機関を受診した、武漢市在住の40代男性旅行者の感染が確認されます。

また日本国政府は、帰国を希望している湖北省武漢市に滞在している日本人を、チャーター機で帰国させることを1月24日決定しました。

 1月27日、内閣総理大臣・安倍晋三は、この日開かれた第201回国会・衆議院予算委員会・2019年度補正予算審議の中で、国内で感染が確認された場合、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(感染症法)に基づいて強制的な入院などの措置を取ることができる「指定感染症」にする方針を表明します。

翌28日の閣議において、新型コロナウイルスを感染症法の「指定感染症」に指定する「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令」(令和2年政令第11号)と検疫法の「検疫感染症」に指定する「検疫法施行令の一部を改正する政令」(令和2年政令第12号)を閣議決定しました。

同政令は厚生労働省省令の「新型コロナウイルス感染症を指定感染症として定める等の政令第三条の規定により感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律施行規則の規定を準用する場合の読替えに関する省令」(令和2年厚生労働省令第9号)及び「検疫法施行規則の一部を改正する省令」(令和2年厚生労働省令第10号)と合わせて同日付けの官報特別号外第4号をもって公布され、2月7日施行の予定です。

 1月28日、26日に愛知県の医療機関を受診した武漢市在住の40代男性渡航者および武漢市への渡航歴がないものの、武漢市からのツアー客を載せたことがある奈良県在住60代バス運転手の感染が確認されました。

同日夜、北海道内で観光していた武漢市在住の40代女性の感染も確認されています。

さて、震源地である中国と日本の今までの内容を簡単にまとめました。

この内容に関して、今後、またはこの事件の裏側を考えてみたいと思います。