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「開拓紀念碑」。

2012.08.06 04:00

(あしあと その5・中央区の4・大通公園の2)

大通公園の西6丁目にある堂々たる偉容を誇る石碑。明治19年9月建立の「開拓紀念碑」です。碑面には大きく「開拓紀念碑」と刻まれています。

碑の右側面には、「明治十九年九月建之」と刻まれています。

石碑の脇に説明板が立てられいて、それには

「開拓紀念碑

題字 王 義之 拓字 奥 並継(北海道開拓使 官吏) 設置年 1886年 移設 1901年

安山岩 高さ 21尺8寸5分 地盤 10尺8寸

大通公園で最も古い記念碑です。1882(明治15)年に開拓使が廃止された後、札幌神社の宮司らが中心となって募金を集め、1886(明治19)年に偕楽園内(現在の北7条西7丁目付近)に建立されました。1901(明治34)年に台座の補修を兼ねて、公的土地である現在の場所に移設されました。題字は中国の書聖・王義之の書から5字を拾い、刻まれたものです。開拓紀念碑の紀の文字は勅選または国家の公式の記録として制作された場合に使われます。」

と記されています。

この碑は、もとは北区に現存する札幌最初の都市公園である偕楽園に建てられたものですが、大通公園が市街中心部の大公園として整備されるようになったのを機に、明治38年に現在地に移されました。碑文の揮毫は、長らく榎本武揚の手によるものと思われてきましたが、研究の結果、中国の古典から該当する文字を抽出して並べ、拡大して写したものと判明したそうです。