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「馬頭観世音」碑。

2014.08.21 14:25

(あしあと その124・南区の38・定山渓の5)

国道230号を中山峠方向に進んで定山渓の市街地を抜けると豊平峡向かう交差点があり、そこを左折するとすぐの三叉路の正面に広がる森が定山渓農地神社の境内です。

境内の入り口には「馬頭観世音」碑があり、その奥には神社の木製の鳥居が建てられています。

注連縄が掛けられた「馬頭観世音」碑は大きな自然石でできており、正面に大きく「馬頭観世音」と刻まれています。

碑の台座も自然石を積み上げたものをコンクリートで固めた頑丈なもので、その中央部には「馬車業一同」と刻まれた丸石がはめ込まれています。また、碑の背面に回ってみると、碑に「大正拾参年拾壱月建之」と刻まれているのが読み取れます。

これも定山渓鉄道が開業した以降に建てられた碑の一つであり、運送の主役が馬から鉄道にとってかわられた時期に、馬車業者が馬の霊を慰めるために建立したものではないかと思われます。