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「(不明)明王碑」。

2016.09.06 12:30

(あしあと その389・西区の5・平和の4)

平和の滝の駐車場から川に降りるための歩道の脇に、風化や損壊の痕跡が著しい小さな石碑がポツリと立っています。

碑面は、故意に削られたとも見えるくらいに損傷が激しく、碑の下部にかろうじて「明王」という二文字が読み取れるだけになっています。

碑の左側面と背面には、一部にいたずらによって刻まれたと思われる文字もありますが、「寄付者」として寄付金の金額ごとに多数の氏名が刻まれているものの、そのほとんどが削られてしまっていて判読ができない状態になっています。

碑の背面の下部に、かろうじて「昭和二年九月観〇建之 為〇〇安全」という文字が刻まれているのが読み取れます。

碑の右側面には、「発起人」として9人の指名が刻まれていますが、文字が判読できないものも多数含まれています。

この碑が建立された謂われについては判然としませんが、滝の近くにあるということは、不動明王を祀った碑なのではないかと考えられます。それでも、文献などが見つからないことと、碑の損傷が著しいことなどから、はっきりとしたことはわかりません。