「拳々服膺」碑。
2019.01.01 08:10
(あしあと その701・手稲の27・手稲本町の14)
手稲本町にある手稲中央小学校の敷地内にある石碑が「拳々服膺(けんけんふくよう)」碑です。
グラウンドを見下ろす高台の上にあるこの碑は、石積みの台座の上に丸みを帯びた自然石が置かれており、碑面には大きく「拳々服膺」と刻まれています。
碑の背面には、「教育勅語 渙發五十周年記念 昭和十五年十月建」と刻まれています。
台座の右側面には、「寄附者 輕川老年奉仕會」と刻まれた石板がはめ込まれています。
碑の脇には説明板が建てられており、そこには
「「拳々服膺」碑〈建立年 昭和15年(1940年)10月〉
教育勅語発布50周年を記念し、子どもたちが一生懸命勉強し、知識を高めることを願って軽川老年奉仕会が建てたものです。
天然石を学校の裏山から運び、拾い集めた台石の上にのせて、当時の校長が題字を書いて完成しました。
この碑が建っている手稲中央小学校は、明治17年(1884年)に開進社という会社の事務所を校舎として改修し、15人の児童たちに授業したのが始まりとされています。当時は下手稲小学校と呼ばれていました。」
と記されています。
「拳々服膺」とは、「人の教えや言葉などを心にしっかりと留めて決して忘れない」ことを意味する言葉だそうです。