「水天宮」と小祠2基。
2019.03.14 14:45
(あしあと その724・中央区の226・中島公園の11)
中島公園の西側に鴨々川が流れていますが、公園の北側の広場からその流れに架かる橋を渡ったところに、水天宮の社殿があります。
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社殿に向かって左手前には、2基の小祠が建てられています。山崎長吉氏の「さっぽろ歴史散歩 中島公園百年」によると、向かって右手にある札幌軟石でできた台座の上に建てられた木造の小祠は「稲荷大明神」になるそうです。
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向かって左手にある札幌軟石造りの小祠は「白峯大明神」とされています。これは、元は南10条西5丁目の鴨川神社にありましたが、ホテル建設に伴って現在地に移設されたものだそうです。
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水天宮の参道入り口にある由緒書きの沿革には、
「一、沿革
明治十七年(一八八四年)旧久留米藩士水野源四郎翁が九州、久留米、水天宮の本宮より御分霊を奉戴し渡道、札幌市南二条西四丁目の地に祀られる明治十八年鴨々川畔佐藤源八郎邸内に祀らる明治二十一年(一八八八年)現在地に現社殿を建立爾来地域鎮守の爲鎮座」
と記されています。
「中島公園百年」によると、水天宮は、当初の南2条西4丁目から南2条西5丁目、南3条西4丁目、大通西4丁目とその場所を転々とし、それを憂えた佐藤源八郎氏が自宅の佐藤果樹園内に遷宮して現在に至るそうで、これは中島公園内で最も古く建立された神社になります。