「水天宮」の碑群 その2。
2019.03.17 09:35
(あしあと その726・中央区の228・中島公園の13)
手水舎の北側に、札幌軟石でできた2基の石灯篭の一部分が置かれています。元の形状は想像つきませんが、台座と上台の上に、中台と火袋などの本体部分が欠けて、笠が載せられているものと思われます。笠の上には宝珠が置かれているのが通常ですが、これも欠けています。
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東側に置かれている石灯籠の台座部分には、手水舎側の面に「立芲座」と大きく刻まれていますが、「芲」は「はな」と読むことから「立花座」であることがわかります。立花(橘)座は、明治中頃に大黒座とともに人気を博した芝居小屋で、当時の北海毎日新聞には興行が毎日のように掲載されています。他の面には多数の氏名が刻まれていますが、そのほとんどが役者の名前と思われます。
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西側に置かれている石灯籠の台座部分には、東側のものとは反対の水天宮側の面に「立芲座」と大きく刻まれていて、このほかの面にも役者と思われる氏名が多数刻まれています。
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