「頌德碑」。
(あしあと その853・南区の178・川沿の15)
藻南福祉会館の前庭に大きな石碑が立てられています。
石積みの台座の上に置かれた自然石の碑の碑面には、上部に「頌德碑」と刻まれており、その下には、
「佐藤善七翁略歴
一 明治七年八月北海道有珠郡伊達町に出生屯田兵の召募により明治九年五月 札幌郡山鼻村に移住
二 北海道庁官吏生活十一年 明治四十年七月退官 果樹販売業を営む
三 大正九年札幌区会議員に当選 山鼻自治会を創立 地域都市計画を策定し区会に建議 その実現を図り大札幌市の基礎を築く
四 大正十年有限責任山鼻信用組合(札幌信用金庫)を設立 爾来三十数年 理事 理事長を勤む
五 大正十四年北海道製酪販売組合聯合会(雪印乳業株式会社)を設立 常務 専務理事を勤む
六 昭和八年 北海道酪農義塾(酪農義塾)を創立 理事 理事長の要職に在り 終生貢献した
七 昭和十八年札幌酪農牛乳株式会社を設立社長就任 同じく北海道農機具工業株式会社 社長に選任さる
八 大正十二年自助園牧場を藻南に移し爾来地域開発の為め献身努力 昭和三十二年二月二日 八十二歳の天寿を全うする
九 昭和三十二年三月一日 翁生前の功績を嘉せられ 従六位 勲五等 瑞宝章 に叙せらる
昭和四十年十一月 〇〇〇〇」
と刻まれています。
碑の背面には、
「昭和四十年十一月建之 雪印乳業株式会社 札幌酪農業協同組合 雪印種苗株式会社 雪印食品工業株式会社 北海道農材工業株式会社 日本酪農機械株式会社 株式会社土谷製作所 学校法人酪農学園 北農機株式会社」
と刻まれています。
ここに刻まれたように、佐藤氏は札幌信用金庫や雪印乳業の設立や酪農学園の創立に尽力しました。酪農学園は、現在の江別市にある酪農学園大学などを運営する学校法人です。