10年振りに有効求人倍率が落ちたけど、その実態は?
先週末1月31に出た12月版の有効求人倍率をもって、年間平均のスコアが出たのですが、10年振りに年間の平均有効求人倍率のスコアが落ちました。
完全版や5年比較表は個人的に作ってますが、とりあえずざっくり昨対で見てみると、こんな感じです。
昨対で伸びた自治体は、
北海道、茨城、京都、大阪、奈良、和歌山、鳥取、岡山、山口、徳島、香川、愛媛、鹿児島、沖縄。
あとは、スコアがステイしてるか落ちてます。落ち幅が一番大きかったのは山形でした。
とはいえ、昨対ダウンというだけなので、5年前と比べれば、以前有効求人倍率は高いです。
でも、こんな全体数だけ見ててもどうしようもないので、毎度毎度ではあるのですが、職業別の有効求人倍率もあわせて見ることにしています。するとどうなのか?
こんな感じです。
実は、職業別でみると、昨対ではスコア変わってないのです。ただ、職業別に見ると、だいたいこんな感じです。
【昨対比で減りがすごい】
・医師薬剤師
・家政婦(夫)
・製造業系
【むしろ増えてる】
・栄養士とか鍼灸師
・役員とかの管理職
・集金人や訪問調査員
・看護助手や歯科助手
・建設系全般
・介護関連
という感じでしょうか。職種によって人気不人気がくっきりしているけれど、製造業系のマイナスが結構でかいから今回のスコアに繋がってるのではないかと思います。
もっとも、生産年齢人口自体がどんどん減ってますし、自然回復する見込みなんて2~30年はないわけですから(出生率減ってるので物理的にね)毎度毎度お話してますが、人材採用ちゃんとやる&企業をちゃんと活性化させるなら
・採用の透明化&人材の活性化&PRの強化
・外国人採用強化
・シニア採用強化(というか会社制度の在り方を変える)
この3点のどれかは絶対に手をつけないと厳しいです。
正直、求人メディアがどうたらとかオウンドメディアがどうたらとか選んでなんなんとするとかそういう次元の話ではなく、
やれるもん使えるもんは全部使う。出来る事でよさげな事は全部やる。そして、続けながら勝ちパターンを作っていき、状況に合わせて変化し続けていく。
そういうのが大事だよって感じでしょうかね。