稽古note

身体の組み替えである。

正しい骨格を意識すれば、スムーズに歩くことも、真っ直ぐ立つことも出来ない現状。

歪んだ姿勢でいた時に失った、本来使われるべき箇所の筋力、筋の萎縮があるからだ。

武術の稽古の前に真っ直ぐ立つことも歩くことも困難など、さながらリハビリである。

しかしここまで紐解けたのは快挙である。

なぜ不調？なぜ痛む？なぜしっくりこない？

長年の謎の、解決にいたるキーに触れられたのだから。

今まで、古武道の稽古においても、その他の場面であっても、戴いていたご指摘、身体の癖…

その瞬間には理解しきれていなかったこと、今「点」が「面」に繋がって見えるがごとく、腑に落ちる。

根本。根本である。

ほんとうに「効く」稽古は、気持ちいい。

恐らく正しい稽古の道筋には、楽々できるというのとは違いある種の厳しさはありながらも、「気持ちよさ」をともなう。

効果的であるとは、そういうものなのではないか。

やみくもに動いて「頑張りました」ではないのだ。

あぁ、そういう稽古はなんて面白い。

あまりにも地味な稽古である。道のりは長いように思えても、少なくとも「道筋がわからない」と模索していたころよりははるかに、飛躍的、といった心地だ。