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彼の会社

2020.02.05 16:23

付き合って3年目を迎える私の彼は、現在自分の事業で活躍中。個人事業なので従業員はゼロ。プロジェクトを立ち上げる時だけ仲間を集い、終わったら解散する仕組みだ。


彼の会社の変わってるところは、「自分の欠点や短所、苦手なところを持ってる人、自信の無い人、不安や悩みを抱えてる人」ほど会社のプロジェクトに貢献して、後々報酬が高くなってゆく点だ。


一般的に高い報酬を受け取る場合は、自分の得意なことや好きなことを活かしてたくさんの人のお役に立った時だと思うけど、彼は発想の転換で真逆にアプローチをしている。

今まであったプロジェクトから例をひとつあげてみる。


「人と上手にコミュニケーション取るのが苦手な人集合!!今回は限定10人です!!」

と広告を出して自信の無い人だけを集める。

書類選考があり、本当に自信の無い人かどうか過去のエピソードなどを提出してもらい審査する。


選ばれた10人は、後日彼の会社のオフィスに来てもらい、「コミュニケーション」について全員でディスカッションする。

お互いに「なぜ苦手なのか?なぜ自信がないのか?なぜ緊張するのか?」など徹底的に不安や悩みを洗いざらい吐き出してもらう。


すると、同じ気持ちを持った者同士なので解りあえるし、仲良くなれる。みんなが仲良くなって和んだところで彼の登場。

彼はみんなにこう話しかける。


「君達は選ばれた人間だ!コミュニケーションを取るのがとっても苦手な人達!だけどそれが君達の武器でもある。なぜなら、もし君達がコミュニケーションを上手に取ることが出来るようになったら、両方の人の気持ちが解る器の大きい人間になれるからだ!!」


彼の言葉に勇気づけられた10人はここから大きく人生が変わり始める。


「人見知り日記」を毎日ブログに投稿した人は作家の道が開けた。「口下手選手権大会」を企画して動画を作った人は売れっ子ユーチューバーになった。他にもディスカッションで一番真剣にみんなの話しを聞いていた人が傾聴教室の講師になったり、このプロジェクトで知り合った男女二人が結婚前提でお付き合いすることになったり・・・」


私が彼を素敵だと思うところは、人の欠点を愛してあげれるところ。

彼はよくプロジェクト終了時にこんなフレーズを口ずさむ。

「欠点は欠かせない点と書くから、その人の個性であり、唯一のユニークさなのさ」


実は、私と彼との出会いはさっきのプロジェクトでした。結婚前提でお付き合いをしてる私達。だけど、彼は私の欠点を愛してくれるのだろうか?

私の欠点は嘘を突き通すところ。 

本来の私は社交的でコミュニケーション上手。彼に近づく為にわざわざもう一人の自分を演じた。


嘘はいつも通りばれていない・・

けど・・

もしかしたら彼は気付いた上で知らない振りをしてくれているのかもしれない。