八十八の手間
2016.05.02 06:39
水路清掃の後記です。
お米づくりは”八十八”の手間がかかると言われています。
収穫してから、すぐに来年に向けて耕耘する。
ここから、すでに来季に向けてお米づくりがスタートしてると言っても
過言じゃないかも知れませんね。
田植えや収穫体験以上に、水路清掃含め
「事前準備」がお米づくりの大半を占め
八十八の手間を物語る時間となっています。
少し話しが脱線しましたが
今回水路清掃をおこない、いかに僕らは
甘えた環境下で”棚田再生”や”お米つくってます”と
言っていたのか…少し恥ずかしくなりました。
まだまだ出来ないことも沢山ありますが
手間をかけていく分、農業と地域に向合っている実感を持てています。
最近の心情としては
何かに迷ったら楽をせず「手間がかかる方を選ぶ」に徹します。
手間には人が支え合い協力して物事に取り組む時間を与えてくれるからです。
現代社会では、目に見えた物事に対して
協力し合い、励まし合いながら
作業する時間が少なくなっているように感じます。
「ありがとう!」「あと少し頑張ろう!」
というかけ声が響き渡る現場の空気は
とても居心地よい時間となります。
手間を省き、効率や生産性を重んじるいまだからこそ
”手間”の意味を考えていきたいです。
(神山町地域おこし協力隊 / 植田彰弘)