マスクがない。

台湾では、今日2月6日から実名制でのマスク購入措置が開始となった。

新型コロナウイルスによる肺炎の影響で、実感としては旧正月に入って急にマスクが街から消えた。

こないだまでは、1日一人3枚までコンビニで購入できるようになっていたけど、いつ入荷していつ売り切れるのか知らないけど、品物があるのを見たことはない。夜中に入荷と共にコンビニ巡りをして買い占めてた人とかがいたらしい。

あまりにも不公平だということで、業者が生産したマスクをすべて国が買い上げて、健康保険特約薬局のみで販売することになったのだ。

台湾の国民、または在住の外国人で国民健康保険カードを持っている人、または居留証を持っている外国人が実名制購入の対象者となる。

注意したいのは、観光旅行で来ている外国人はマスクが買えないということだ。

「自分の分は持参してね」ということらしい。

で、健康保険特約薬局は全国に6000軒くらいあるらしいのだけど、私の通勤経路には2-3軒あって、昨日帰り道に各店頭の注意書きを見てみると、こうなっていた。

販売場所：健康保険特約薬局

販売時間：各店によって異なる

販売対象：保険証ナンバーの末尾が奇数の人→月水金

　　　　　保険証ナンバーの末尾が偶数の人→火木土

　　　　　日曜はすべての番号の人が購入可能

販売枚数：1枚5元で2枚入り、1人1週間に2枚まで

で、今朝最初に通りかかった店は10時から販売だったらしく、9時前から長蛇の列ができていた。しかもテレビ局の取材陣が並んでる人にインタビューしててびっくりした。

それから会社の近くの店は15時からとかで、仕事帰りに覗いてみたら、当然というか、あっさり売り切れていた。

それでちょっと気になったのが、「処理に時間がかかるため、保険証の返却が翌日になることがあります。お急ぎの方はよその薬局で購入してください」とか書いてある店があったこと。なんですか、保険証その場で読み取って終わり、じゃないの？

あと、1週間当たり1人2枚までって、買えたとしても1日1枚使用で、週の5日はマスク無しってことだよね？　どっちにしても、全然足りてないんじゃないだろうか。

マスクの在庫状況を確認できるサイトだがアプリを開発すると言ってたけど、完成したのかしら、と思ったら、【全民健保行動快易通│健康存摺APP】というアプリがもう発表されていた。こういうところは、台湾仕事早いなって思うわ。

【全民健保行動快易通│健康存摺APP】：画像／衛生福利部中央健康保險署サイトより

私はふだんから空気が悪いと喉痛くなるので、普段からマスクは箱で買う。いまは旧正月前に買った1箱の残りがまだあって、そこまで慌ててないけど、もう少ししてこれがなくなったら、すごい焦りそう。

街からは、消毒用のアルコールも消えたし、マスクの使いまわしに有効だとかでガーゼも品薄になってるそうな。

この状況、いつまで続くのかなあ……。