「連隊通(道道白石停車場線)」。
2016.09.22 08:45
(あしあと その395・白石区の22・平和通の2)
JR白石駅から国道12号に至る直線道路が、道道368号通称白石停車場線です。この区間の中間辺りの歩道に面して、説明板が立てられています。それは、戦時中にこの通りが連隊通と呼ばれていたことを示しています。
説明板には、「昭和29年航空写真」と題された白黒写真の右側に、次のような説明が記されています。
「連隊通(道道白石停車場線)
明治29年、月寒に独立歩兵大隊(明治32年、歩兵第二十五連隊に改編)が新設されたため、北海道炭鉱鉄道は明治36年4月21日、白石駅を開業した。
それまで、兵隊達は村境の横町(現東札幌)を通らなければならなかったので、明治38年村の人が土地を寄付し、兵隊の手で道路をつくり上げた。これが連帯通である。
当初は、駅前まっすぐに道路をつくる計画であったが、用地取得が困難となり西にずれた。そのためJR白石駅前広場がほとんどなく、連帯通もずれているのである。
「栄通」で連帯通は一部切れるが、これは軍が昭和15年(1940)、この道路敷地に北部軍司令部を置き、その隣の敷地に司令官官邸を建てたためである。」
説明にある通り、現在の道々白石停車場線は、JR白石駅から国道12号までの間の約600メートルの区間ですが、当時の連帯通は、国道12号で西に若干ずれてから北部軍司令部(現在の市立月寒中学校)まで延長された区間を指します。