「白石村医療発祥の地」。
2016.09.28 13:35
(あしあと その400・白石区の27・本通の5)
本通2丁目南の国道12号沿いにある個人病院の吉田記念病院。その敷地の一角に、「白石村医療発祥の地」の説明板が立てられています。
説明板の左側には、「開設当時の「白石村診療所」昭和20年11月撮影」と題された白黒写真が掲げられ、その右側には、次のような説明が記されています。
「白石村医療発祥の地
白石村は、明治4年の開村以来、長い間、いわゆる「無医村」の時代が続きました。病気になっても、村に医者がいないため、札幌からの巡回嘱託医の往診を待つしかありませんでした。
そのため、村の人たちは、一日も早い診療所の開設を願っておりました。
昭和20年5月、白石村あげての誘致に、当時札幌で個人診療所を開業していた吉田廣医師が応え、この地に移住し、村医『白石村診療所』を開きました。開村75年目のことで、これが白石村最初の「病院」となったのです。
吉田廣医師は、昭和26年に他界されましたが、同医師の白石村医療発展にかけた情熱は、その後、地域医療に携わる医師をはじめ、多くの医療担当者に受け継がれております。」
吉田医師は、医院開業当初は大通西4丁目に個人病院を開院していましたが、大戦による疎開を求められたことを契機に、それまで医師の斡旋を受けていた無医村の白石村に、自ら村医となることを決意して移住してきました。その後は、地域の人たちに親しまれる医師として、地域医療に貢献してきました。