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「白石神社 旧社号標」。

2017.08.19 15:25

(あしあと その552・白石区の37・白石神社の2)

白石神社の境内の一角に、窪地となった境内への入り口となる鳥居が建てられており、その近くの隣地との境界付近に旧社号標があります。

札幌軟石で造られた四角柱の西側の面には、「村社 白石神社」と刻まれていますが、「村社」の文字は漆喰のようなもので埋められていて、白く浮き出ています。南側の面には、「大正九年九月一日建設」と刻まれています。

また北側の面には、「開村五十年記念」と刻まれています。

台座の西側の面には、「私設白石耐火消防組」に続いて、「阿部久四郎」以下11人の氏名が刻まれています。

碑面に刻まれているとおり、この社号標は開村50周年を記念して建てられたものですが、この碑が建設された大正9年は、白石神社が遙拝所から「村社 白石神社」と解消された年に当り、それに合わせて建てられたことがうかがわれます。村社とは、明治時代に入ってから導入された神社を等級化する制度の中の呼称であり、村社は市地番下の格付になります。第二次世界大戦後、GHQの主導によって社格制度が廃止されたことに伴い、全国の多くの神社で社号標に刻まれた社格が埋められました。