Ameba Ownd

アプリで簡単、無料ホームページ作成

ロサンゼルス旅行記(2019)2日目③:ハリウッドからメトロリンクでアナハイムへ〜大事件発生

2020.02.16 14:40

ロサンゼルス旅行記(2019)2日目②:ユニバーサル・スタジオ・ハリウッド

の続きです


 閉園時間になったので、名残惜しい気持ちと、ここからどうやって帰ろうという心配な気持ちが共存する中、ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドを出て、シティウォークへ。日本にあるシティウォークの軽く5倍ぐらいの規模があるので、とりあえず、端から端まで歩いてみた。「It's Sugar」というお菓子の量り売りのお店があって面白そうだったので、入ってみたりしながら、うろうろ見ていると、こちらはオシャレ感、リゾート感がかなり強くて、全体的にハードルが高い。映画館もあったりと、単体の施設としても十分楽しめそうな雰囲気で、庶民的な店が多く、実用的な(裏にはスーパーもある)大阪のシティウォークとは随分、毛色が違った。

有名なネオンサインがカッコ良かった
「It's Sugar」の店内
床がベトベトしていた(笑) 

 ただし、呑気に遊んでばかりもいられない。とにかくアナハイムに帰らないといけないのだ。かといって、朝使ったルートを夜使うのは流石に怖くて嫌だった(2日目①を参照)。Uverを調べてみても、夕方の良い時間だったせいで、かなり高かった。しかも、旅行出発の直前に新しく変えたiphoneなのに、ユニバーサルのアプリが重すぎたのか、スタジオツアーで映像を撮りすぎたせいか、ウォーターワールドでかなり濡れてしまったせいか、またはその全てのせいなのか、充電がかなり減っていた。とりあえず、悩んでいてもしょうがないので、行動しようと、トラムに乗り、メトロの駅に戻った。行きとは違って、トラムも混雑。ギリギリで1つ目のトラムに乗ることができたが、少し遅ければ待たされるところだった。

 Universal Cityからレッド・ラインで終点まで乗り、Union Stationへ。数々の映画のロケ地となってきた有名な駅だ。そこからUverを呼んだら、いくらか安くなるのではと思って調べたが、あまり安くない。しかも、アプリが重い上に電波が悪くて、さらに充電を食ってしまった。Uverは諦めて、メトロリンクで帰ることに。ネットで調べても、あまり情報がなくて不安なので、二の足を踏んでいたが、こうなってはゴチャゴチャも言ってられない。メトロリンクは地下鉄のメトロと似た名前だが、地下鉄ではなく、アメリカで有名な長距離鉄道アムトラックが運営しているロサンゼルス近郊を結ぶ通勤列車のこと。駅の電光掲示板(これが日本のと違ってかなり見にくい)を見ると、ちょうど10分後ぐらいに、オレンジカウンティ線の電車がある。それに乗ればAnaheim駅まで行けるはずだ。

ユニオンステーションの有名な待合室

 慌てて切符を買いに行く。メトロリンクと書かれた銀色の自動販売機で買うのだけど、これがかなりのポンコツ。ボタンを押してもなかなか反応しないし、逆に連続で押してしまうと、勝手に何ページも進んでしまったりと、どうも上手く買えない。近くにあと2台置かれていたのだが、1台は黒人のおばあちゃんがトロトロと購入。もう1台はホームレス風のおっちゃんがずっと何か言いながら触っていた。駅の反対側でも、それらしきものがあったような気がしたので、長い駅をひたすら早歩きして向かってみると、そこにも2台あった。映画などで有名な待合室の近く。そちらの方も反応は良くなかったが、慎重にページを進めて、なんとか買えた。

 ホームに上がると、ディーゼル車が2階建ての車両を引っ張る巨大な鉄道がお目見え。まさにアメリカだな、と妙な感動をしながら乗り込んだ。料金は8.75ドル。メトロに比べると、高いけど、車内は綺麗だし、客層も日本と同じような感じで、すごくマトモな雰囲気だったので、安心して思わず寝そうになってしまったぐらい。流石に寝るまではしなかったけど、この選択は正解だった。途中で切符の確認に来た車掌のおじいちゃんも、全員に対して声かけをしており、僕にも「お、君はアナハイムに行くのか。良いね〜」と感じが良かった。ただし、メトロリンクは本数がかなり少ないので、その点は注意。今回はアナハイム方面に向かう終電に乗れて、かなり運が良かった。

 40分ほどでAnaheim駅へ到着。綺麗な駅だが、周囲はとにかく暗く、その暗闇の中にエンジェルスのスタジアムらしきものが見えていた。ここからディズニー周辺へはまだ遠いことは下調べの時にわかっていたので、Uverを呼ぼうと、iphoneを手に取った。しかし、非情にも画面は付かず、暗いまま。なんと、このタイミングで充電が完全に切れてしまったのだ。初めて来た国の、全く知らない場所で、携帯という通信手段を失う、これほどの絶望があるだろうか。

 だが、心折れていてもどうしようもない。日本で下調べしていた時の記憶を必死に掘り出した。たしかバスで行けたはずだと、駅の周りにあるバス停に行ってみたが、路線図を見ても全くわからない。時刻表らしきものもない。頭を抱えながらうろついていると、黒人の若い女性が「バスの乗り方を教えてくれない?地下鉄のカードは使えるのかな」と聞いてきた。「俺もわからん。観光客なんで」と答える。むしろ、教えて欲しいぐらいなのに!(笑)。

 バスがダメならタクシーだ、と。それらしきロータリーに向かうと、嫌がらせのようにバンバンとUverの車が来て、人をピックアップしていく。1番端っこにタクシーが電気を消したまま止まっていたので、声をかけてみる。残念ながら「電話で呼ばれて待ってるんだ」と言われて乗れなかった。

 先ほどの電車が終電なので、しばらくしていると、ほとんど誰もいなくなってしまった。下調べの時に、アナハイム周辺のホテルから野球観戦のためにスタジアムまで30分ぐらい歩いた、というブログを読んだのを思い出したこともあり、これはもう歩くしかないと心に決めた。その時に周辺地図も見たはずだ。それを必死に思い出す。とりあえず、駅の前の広い通りに出て左へ進む。すると、スタジアムの入り口に着いた。ここから行けるはずなんだと心に言い聞かせる。ただ、完全に行き止まりだったので、同じ道を戻り、駅から逆方向へ進んで行った。

 アメリカの夜は治安が悪い。そういうそういうイメージにとらわれていたので、最初のうちはかなり怖かったが、しばらく歩いていると、アナハイムの周辺の方がよっぽど雰囲気が悪いことに気づいた。というより、通行者がほとんど皆無だった。時々、ランニングしてる人とか犬の散歩をしている人がいるだけ。むしろ、怖いのは、歩いている僕など御構い無しにぶっ飛ばしていく車の量が多いことだった。ハイウェイの入り口を横断しないといけないところ、トンネルの中の細い道を通って行かないところが多くて、いつ轢かれてもおかしくないとヒヤヒヤした。

 しばらく歩くと、暗闇の中に明るく光るマクドナルドがあった。かなりの誘惑だったが、ここで油断してはいけないと、そのまま進む。大学の寮のような建物が並んでいる綺麗なエリアを通る。ずっと歩いていると、どんどん自信がなくなっていく。今考えれば、マクドナルドで聞けば良いだけの話なんだけど、そこまで頭が回らなかった。綺麗に舗装されたエリアを抜けると、貨物線のような踏切があり、そこを抜けると、ハイウェイが見えた。この形、絶対に地図で見たぞ、とテンションが上がる。ハイウェイに近づくと、ついに「Downtown Disney」まで何キロという看板が!思わず、「よっしゃ」と叫んで小躍りしてしまった。

 小走りでハイウェイをくぐると、モーテルやお店が並ぶ景色になり、急にアナハイムに戻ってきた感が出てきた。バス停にもホームレスがいる。明らかに治安が悪くなった。そこから、さらに10分ほど歩くと、例のセブンイレブンが!ついに戻ってきたのだ。そう思った瞬間、嘘みたいな話だけど、ディズニーランドの花火が上がった!でも、感動するよりも先に、もう少し早く上がってくれればわかりやすかったのに、と思ってしまった(笑)。

 安心すると、急にお腹が空いてきた。朝にドーナツを食べて以来、何も食べていなかったので当然。セブンイレブンで大量に夜食を買い込み、モーテルへ戻る。部屋に入って、パーティだ。あれ、ドアが開かない。何度カードキーを指しても開かない。ここまでツイていない事があるのか。とりあえず、フロントへ。人間追い込まれると、ここまで英語をしゃべれるし、英語を聞き取れるのかと驚きながらも話を聞いてると、どうやらお風呂の水が下に水漏れしているので部屋を移動して欲しい、電話したけど、かからなかったから、とりあえず、部屋を閉めた、とのこと。新しいカードキーを受け取って、荷物を隣の部屋に移動させる。ようやく落ち着いて、セブンイレブンで面白半分で買ったスターバックスのエナジードリンクを開けて飲もうとしたが、一口飲んだ瞬間ヤバイとわかった。急に心臓がバクバクしてきて血液が流れるのを感じる。やはりアメリカのエナジードリンクは凄いのだな、と実感して、長い長い2日目が終わった。結局、半分以上は捨ててしまったけど。

スタバのエナジードリンク

3日目①:ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャーを制覇【前編】