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待ちきれない想いが、代々木上原ではじけた夜。【sio 代々木上原】

2020.02.07 03:16

念願の人に会う、とか

念願の地に訪れる、

という時間は待ち遠しくて愛おしい。

今回、私にとって"念願のお店"が代々木上原にあるフレンチのお店「sio」。


訪れたのは2月6日。予約をしたのは12月。

お店を訪れるまでの時間は約2ヶ月。

指折りにこの日を楽しみにして迎えた。

ずっとずっと会いたかった遠距離の友人や彼氏に会うような感覚が、ワクワクに拍車をかけてくれる。

予約がとりにくいレストランの価値観は

この愛おしくも待ち遠しい "待ち時間" が、

他のお店にはない"食体験"の1カットになり、

より一層感動の後押しをしてくれる。


sioが"すばらしい"

sioは2020年のミシュランガイドで一つ星を獲得した。

今まで星付きのレストランに行くときは、若造が故のなんとも言えない緊張感に苛まれて、食事に集中できなかったことが実はほとんど。

その多くは雰囲気にのまれてしまったり、私の経験値のなさからくるドキドキ感がいつも辛い。


まず、私がsioでうれしくも感激した点は

sioはドレスコードがないところ

美味しい料理をもっとカジュアルに楽しい空間で

味わってもらいたい、というお店からのちょっとした提案がドレスコードに直結。

お店の人によると、夏はTシャツ、サンダルで来てくれても全く構わないとのこと。

やわらかな雰囲気はドレスコードだけでなく

お店のスタイルにも反映されていた。

ディナータイムだけれども

子供たちも一緒に食事を楽しんでいたり、

シェフも子供たちに声をかけていて微笑ましくなるほど。

何を食べるかも大事だけれど、誰と食べるかも大事にしたい私にはどタイプのお店。

みんな"各々のおしゃれ"を身にまとい、

各々の時間と食卓を楽しんでいた。

なんとも心地よい衝撃。


sioが気分を上げてくれた”五感エッセンス”

よく、五感で感じる〜なんてフードの世界では表現をされるけれど、

それは料理に限った五感じゃないと思う。

sioで感じた五感<わたし編>。

出来上がったらすぐに届く、そして躍動感ある空気がすでに前菜の様。

カタカナばっかり並べて…という感じだけど、

まさにこう。
静かすぎず、今っぽい様などこかで聞いたことのある様なスピーカーから流れるオシャレな音楽。
会話も邪魔しないし、静かになりすぎず。音楽が心地よかった。

料理については後ほど。

テーブルにつくと運ばれてくる「おしぼり」。程よい温かさ。

よく見ると、私もバスタオルで愛用している今治の「IKEUCHI ORGANIC」のタオル。

程よい厚みと、温かさと、肌触り。コットンの気持ちよさ。おしぼりで伝わる癒し効果。

ちなみに、帰り際になんとタオルのプレゼントまであり、びっくり。

お店の体験を、タオルを使うたび自宅でも思い起こすことができるお土産付き。

距離が近いといっても気になる程でもなくて、
でも並びのテーブルに運ばれてくるお料理の香りがふわっと香ってきていい意味で気になる。
次は私たちのテーブルにもくるんだ!なんて期待を香りがそそってくれる。

あえて取り上げたいのは、お手洗い。

決して広くはないけれども、洗練されていてアメニティのチョイスも素敵。

(みんな大好き憧れのAesopとか、くすぐられるし、センスいい。)
何よりも香りがすごく素敵で、トイレの匂いが1日たった今日も忘れられない。笑


sioで印象深かった一皿

どの料理ももちろん美味しくて、コースの流れも1曲のアガる音楽を聞いている様な…

AメロBメロサビ〜みたいな流れが自然と味で押し寄せてくる。

だからこそ印象的な一皿について書こうと思う。

「ブルーチーズのリゾット」

運ばれてきたとたん、山椒の香りが私たちのテーブル空間を包んで”香りの異体験”をした。

あの香りが忘れられない…。


お米と同じかそれより少し大きいサイズのセロリの食感と舌触りもとても繊細。

口の中でブルーチーズとセロリ、山椒が、狂おしくも上品に香りと旨味のレイヤーを作ってくれる。

“美味しさの層”が深くて、追いかけても追いかけても深くて泣きそう。

この美味しさの深層度はどの海よりも深いと思う。


私のメモには、「この香りの香水があったら即購入したい。」とだけ。もっとあるだろうに。

本当にあの山椒の香り、いや「薫り」が素晴らしかった。(書いてて美味しさを思い出して泣きそう。)


sioで食べたとろけるメイン料理

メインのお料理、この日は菊芋のピューレが添えられた岩手産の豚肉。

お塩でいただいても、ピューレと絡めてもどちらもベストパフォーマンスな豚肉。

柔らかさ、脂の甘さと口どけのスピード全て計算されている繊細な一皿。


ペアリングでいただいた赤ワインは、

ここ数年のワインの中で一番美味しかった。

リースリングの赤。赤の中でもフルーティーで、

豚の脂と喧嘩することなく、しかしすっきりと口の中で混ざってくれる。

正直赤よりも白派だったけれども、こんな美味しい赤に出合えるなら赤派にすぐ乗り換える。


さらにここで特筆したいのはsioのソムリエの方々のホスピタリティと知識と、

全てが素晴らしいということ。


ソムリエの塚越さんの説明が、話すスピードも然り、質問にも柔軟に答えてくれて感服。

一皿への愛情も、提供するワインを作った作り手さんのストーリーもひつこくなく、でもしっかりと

説明してくれる程よい情報量。

サーブのタイミングも、ユーモアあふれる接客も、べた褒めしたくなるほど。脱帽だった。


他のお皿であった日本酒とのペアリングも意外性があったし、ベストチョイスだった。


だからこそ大切な人とsioに行こう

とても有意義な食事の時間を過ごすことができて、良い1日の締めくくりに。

改めてこの小さなブログのなかでsioの皆さんに、

声を大にして感謝を伝えたい気持ちでいっぱい(届きます様に)。

つぎはなんの料理が来るかな?だったり、

このお酒、私たちの好みにぴったりだね。

なんて会話を誰とするのか。どんな表情で、どんな気持ちで食卓を囲むのか。

それならきっと私は大切な人と一緒に過ごしたい、一択。

家族なのか友人なのか、想いを寄せる人なのか。

それぞれの大切な人とsioへ行くことで、素敵な食体験がより、忘れられない食体験になると思う。


皆さんもぜひ、大切な人と訪れてください。 とびっきりの料理と、とびっきりの美味しさと、とびっきりの時間が待っています。 


今度はまた夏にTシャツとサンダルで、大切な人と一緒に行くことを誓った。


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sio (シオ)

東京都渋谷区上原1-35-3

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